くらし 新 地域おこし協力隊通信 第20回

各隊員の活動を詳しくお伝えする地域おこし協力隊通信。第20回は平野敏満さんの活動を紹介します。

■着任から現在までの空き家問題に対する取り組み
私は、「地域おこし協力隊」(以下、「協力隊員」という)として、「空き家問題」に取り組むため令和6年2月に着任しました。早いもので、私がここ小鹿野町に協力隊員として着任して約1年余りが経過しました。
私の小鹿野町での仕事は「空き家の解消」ですが、小鹿野町に存在する空き家の数は非常に多く、当初は空き家を解消するのにどのように取り組んでいったらよいのか、具体的な方策も見いだせず困惑していました。
そんな中、空き家アンケートの結果ができてきました。これにより、今後の私の空き家問題に対する活動がやりやすくなりました。
一方、小鹿野町の空き家所有者の中には、契約当事者間において契約締結に際して契約書を作っていない状況にあることに危機感を感じています。したがって、このような空き家所有者の方々に権利の重要性を知っていただくためのセミナー等の開催の必要性を感じています。
今後は、役場窓口での空き家相談、地域への出張空き家相談等と並行して、空き家セミナーを行うようにし、空き家所有者のみならず町民の皆さんに権利の重要性や空き家放置の危険性、また、空き家の資源としての可能性を知っていただくための事業も併せてやっていこうと思います。
加えて、空き家を放置することのデメリットや空き家バンクの有効性を知っていただくために、固定資産税納付通知書に「空き家の固定資産税優遇措置の廃止」及び「相続登記の義務付け等」に関するチラシを同封し、これらの法律改正も周知するようにしました。これらが功を奏したのか、空き家に関する相談件数は前年の3倍以上に伸びました。
このように、これまでの相談業務を振り返ると、空き家相続に付随して、遺産分割、相続放棄、農地問題まで相談内容が及ぶことも多々あり、これらの幅広い相談をお受けしたことで、空き家に関する相談の間口は広がったように感じます。
他方で、せっかく所有者が空き家バンク登録を希望して申請しようとしても、農地法や不動産登記法上の問題が障害となって登録できず、空き家バンク登録に至らない物件を今後どのようにしていくのか、という課題があります。
以上のように、今後は、空き家所有者の方々にもっと権利意識を高めてもらうため、また、町民の皆さんには、「空き家は個人の課題ではなく地域で考える課題」であることを知っていただくため、空き家セミナーや空き家相談の回数を増やしていき、また、その内容もさらに充実させて、空き家の解消、空き家の発生を抑制するよう積極的に活動していきたいと考えています。