くらし 【特集2】知っておこう!災害時の医療体制

自分や家族、近くにいる人が、家具等の転倒やガラス飛散によるケガ、調理中の火傷、ショックによる体調不良など、予期せぬ事態に見舞われた時、あなたならどうしますか?
落ち着いて行動し、大切な命を守りましょう。

■大地震の際は平時とは医療体制が異なります
◇大きな病院であれば、すぐに診察してもらえる?
緊急度や重症度に応じて医療機関を選ぶ必要があります

昭和医科大学横浜市北部病院 加藤晶人(かとうあきひと)先生
「昭和医科大学横浜市北部病院は災害拠点病院として指定されており、発災時は重症・重篤な傷病者を中心に受け入れます。歩行可能な軽症の傷病者は、まちの診療所や区役所内に開設される仮設救護所を受診してください。当院や区内医療機関、区役所は連携し、適切な医療を提供していきますので、ご理解いただければ幸いです。」

◇救急車は来てくれるの?
地震の規模等によっては救急車の運用が停止する場合もあります

災害時は、多数の負傷者が生じるほか、道路状況や通信環境が悪くなる可能性があります。また、市内で大規模火災等が発生した場合は、救急出場よりも消火活動が優先される場合があります。

◇どの医療機関を選べばいいの?
医療機関の診療状況などの情報を確認しながら、下図の「医療機関を受診するめやす」を参考にして、受診を検討してください

都筑区医師会会長 深澤 立(ふかさわりつ)先生
「発災時、私たち診療所は、診療を継続できる場合には黄色の旗を出し、診療およびケガ等の応急処置を行います。また、一部の医師は区役所の仮設救護所に参集し、軽症患者の応急処置等を行います。限られた医療資源の中ですが、一人でも多くの命を守りたいと思いますので、皆さまの日頃の準備等、ご協力をお願いします。」

■医療機関を受診するめやす
大地震など災害が発生した場合、平時とは医療体制が異なり、各診療所および病院でトリアージ※の対応がとられます
※トリアージとは 災害発生時など多数の傷病者が発生した場合、限られた医療資源で一人でも多くの命を救うため、傷病の緊急度や重症度に応じて、治療や搬送の優先度を決めることです

◆軽いケガ等
◇まずは自助・共助で応急手当
・自宅で応急処置
ガーゼ、包帯などの救急用品を備蓄しましょう
・搬送
自家用車の相乗りや担架など搬送方法について、近隣に住む親類や地域の皆さんと、日頃から話し合っておきましょう

◆軽症→歩行できる
◇自分で処置が難しい場合はまちの診療所を受診します
区役所にも仮設救護所を設置予定です(発災後3日間)
災害時、診療可能な医療機関は、「診療中」、薬の処方が可能な薬局は、「開局中」の黄色い旗を出しています。また、診療や処方が可能な医療機関を区役所から周知します。

◆中等症→歩行できない
◇災害時救急病院へ
「つづき病院」など市内93カ所

◆重症→歩行できないかつ意識が低下
◇災害拠点病院へ
「昭和医科大学横浜市北部病院」など市内13カ所

問合せ:事業企画担当
【電話】948-2345【FAX】948-2354