- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県妙高市
- 広報紙名 : 市報みょうこう 令和7年1月号
令和5年度から妙高市史の編さんに向けて基本方針や内容、刊行計画などを検討してきました。このたび、各界の代表者でつくる市史編さん委員会での審議やパブリックコメントを経て計画がまとまりましたので、その概要を紹介します。
■令和14年度までに4巻を刊行
新たな市史については、これまでの自治体史のような厚くて重いものではなく、手に取りやすく、親しみやすいものとするために、1巻あたり300ページ前後のものを全4巻の分冊形式で刊行する計画としています。
刊行までのスケジュールについては、市制25周年を迎える令和11年度に第1巻を刊行し、その後、令和14年度まで毎年1巻ずつ刊行していくことを目標としています。
活用される市史となるように、編さんにあたっては、平易な用語や表現を用いて記述することや、写真や図表を多く掲載することに努め、自治体史に求められる専門性とわかりやすさの両立を図ります。
また、編さんの過程で収集した資料や解読した古文書、各集落の聞き取り調査で得られた情報などについては、資料集の発行やインターネットでの公開を検討していきます。
編さん完了後には、子ども向けの普及書や電子版の編さんに取り組むこととしています。
■全国的にも珍しい「テーマ」に沿った編さん
今回の市史編さんで特筆すべき点は、時代や分野別に編さんするのではなく、妙高市の地域特性や歴史文化の特色を生かしたテーマに沿って編さんし、そのテーマごとに1巻にまとめ、全4巻を構成するところです。
具体的な編さんのテーマについては、『妙高市歴史文化基本構想』の中で、妙高市の歴史文化の特徴とした「妙高山」、「交通の要衝(信越の国境)」、「水と雪」の3つの視点を生かし、そこに通史に相当する「暮らしの移り変わり」を加えた4つとしています。
[市史の巻の構成(案)]
巻次:構成の柱(テーマ)
1:妙高山が育む暮らし
2:信越の交流と暮らし
3:水と雪に寄り添う暮らし
4:暮らしの移り変わり(通史)
新たな市史では、妙高市に特徴的な出来事や妙高市が誇る自然・文化・産業などを大きく取り上げていきます。
■新たな調査成果を基に 新たな歴史を記述
旧3市町村で自治体史が編さんされてから、新井市史で50年、妙高高原町史で40年、妙高村史で30年が経過しています。
今回の市史編さんでは、この間の昭和から平成・令和にかけての歴史を書き加えることだけではなく、この半世紀で大きく進展した歴史研究の成果を基に、新たな歴史の記述に努めていきます。
昭和の後半から大規模な開発に合わせて実施されてきた平野部での発掘調査や、平成11年に始まった斐太歴史の里の史跡整備にともなう発掘調査、合併後に開始した妙高山信仰に関する仏像・庭園・祭礼・古文書などの各種調査では、全国から注目される数多くの歴史的な発見がありました。
特に、わが国を代表する文化財として国の指定を受けた「斐太遺跡」、「観音平・天神堂古墳群」、「鮫ヶ尾城跡」、関山神社の「銅造菩薩立像」、「旧関山宝蔵院庭園」、「天神社の大スギ」については、既刊の旧3市町村史にまとまった記述が見られないことから、新たに記述することが必要となっています。
■市内全ての集落を調査
市史編さん計画では、市内の全ての地域で歴史文化資料を調査し、それらの資料を適切に保存・管理・活用しながら次世代に継承することを基本方針の一つに掲げています。
この方針に沿った取組の一つが、現在、市内の全ての集落を対象に進めている聞き取り調査(通称「集落調査」)です。集落調査では、集落に住む皆さんへの取材を通して、地域固有の歴史文化の掘り起こしや、忘れられようとしている地域の歴史的記憶の記録化に取り組んでいます。
集落調査の実施は、集落の歴史を後世に残すことにもつながりますので、市民の皆さんから積極的な参画をお願いします。
■市史編さんを将来のために
市の将来をより良い方向に進めていくためには、地域の個性や特長を明確にすることや、先人たちの知恵や苦労を学ぶことがたいせつです。これから本格化していく編さん作業では、過去を映し、将来を照らす鏡となる市史を目指して取り組んでいきます。
妙高市史編さん計画はこちら(本紙またはPDF版に掲載の二次元コードをご利用ください)から
問合せ:生涯学習課市史編さん室
【電話】74-0035