くらし 若者の「挑戦」を「形」に

市では、「自分のまちをより良くしたい!」「自分たちの取り組みをまちづくりに生かしたい!」そんな自らの夢の実現や課題の解決に向けた若者の挑戦を応援しています。
その小さな一歩が「高岡を前へ進める」ための大きな原動力になります!
今回は、富山大学芸術文化学部と連携し、学生が4チームに分かれて考えたデザインを、市公営バスの4台にラッピングしました。

■こいバス〜鯉といっしょに冒険の旅へ〜
古くから続く福岡町の“鯉(養殖)”といっしょに冒険の旅へ出かけよう!がコンセプトです。「こいバス」が走りだすと、まるでたくさんの鯉が泳ぐ美しい小川が町に広がります。「こいバス」の魅力は、窓全面を泳ぐたくさんの鯉たちです。車内からは鯉といっしょに泳いでいるかのようなワクワクする感覚を味わえます。

毎日の通学時間をこどもたちにとってワクワクな楽しい体験の場にしたいという想いから、この「こいバス」は生まれました。実際にバスに乗るこどもたちの笑顔を目にし、自分たちがデザインしたものが形となり誰かの喜びにつながっていることを実感して、とても嬉しく感じています。「こいバス」が町を走ることで、ワクワクなこどもたちの笑顔とともに地域全体に活気が広がり、福岡町の魅力を引き出すきっかけになれば嬉しいです。

■かさのこバス〜ふるさと福岡町の菅笠ものがたり〜
「かさのこバス」のコンセプトは、ふるさと福岡町の菅笠ものがたりです。魅力ある福岡町の“菅笠”という伝統文化が、物語のように未来へ繋がってほしいという願いを込めてデザインしました。「この菅笠もよう、素敵!」と感じ、地域の伝統文化に親しみを持ってもらうために、菅笠を現代風にデザインしました。

福岡町で受け継がれてきた魅力ある伝統工芸“菅笠”。ですが、小学生のみなさんへのインタビューで菅笠の話題が出ず、若い人たちに親しまれていないという課題を感じました。そこで、菅笠という文化がもっと親しまれ、未来につながっていってほしいという思いで、このデザインを制作しました。このバスを通して、こどもたちや地域のみなさんに「菅笠って素敵だな~」「福岡町って良いところだな~」と思ってもらえたら嬉しいです。

■わいがやバス〜思い出届けるつくりもん〜
「わいがやバス」のコンセプトは、みんなの交流を育む“つくりもんまつり”を広く伝えることです。つくりもんまつりで使われる野菜をモチーフとして、個性的なキャラクターをバス全体にデザインしました。窓にはつくりもんたちが顔をのぞかせていたり、乗降口の動きに合わせて見え隠れしたり、バスに乗る前も、乗った後もこどもたちにワクワクを届ける仕掛けを考えました。

バスのデザイン制作にあたり、私たちは、まず福岡町について深く知ることから始めました。福岡小学校の6年生にインタビューを行い、地域ならではの魅力や思い出をたくさん教えてもらいました。その中で、福岡町には他の地域にはない温もりや伝統が息づいていることを実感しました。その一つが“つくりもんまつり”です。このバスが、地域のみなさんに親しまれ、福岡町での素敵な思い出の一つとなれば嬉しいです。

■SAKURA-BUS〜こころに届ける桜のたより〜
春になると咲き誇る“岸渡川の桜並木”を福岡町の景色の象徴だと捉えて、「心に届ける福岡町の桜」をコンセプトにしました。暖かな思い出が、やさしく浮かび上がるイメージで抽象的に岸渡川と桜並木を表現することで、「あれは岸渡川の桜かな?」という会話が生まれてほしいと考えました。

春、これから桜が咲く季節に入ると、この岸渡川の桜バスが福岡町を走り始めます。地域のみなさんや桜を見に訪れる人々がこのバスに乗って、暖かくて楽しい思い出が生まれると素敵!と思い、デザインを制作しました。このバスが地域のみなさんの思い出や笑顔を乗せて、まちを彩りながら走り続けることを願っています。そして、岸渡川の桜バスを通じて福岡町のことを、もっともっと大好きになっていただけたら嬉しいです。

3月5日(水)公営バス4台のお披露目式が行われました。式には、市長やデザインを考えた富山大学芸術文化学部の学生たち、福岡小学校の6年生の児童などが参加しました。式の後には児童が笑顔で新しいバスに乗りこみました。

問合先:総合交通課
【電話】20-1139【FAX】20-1414