くらし 予防救急の意識を高めましょう!

高岡市消防本部管内では、昨年10,592件の救急出動があり、9,685人を搬送しました。これは1日平均29回救急車が出動したことになり、出動件数、搬送人員ともに過去最多となっています。
救急搬送された人の中で、全体の約2割の人が転倒などの不慮の事故による「一般負傷」でした。(下グラフ参照)
この「一般負傷」は、自分や家族などの身の周りで起こりうる危険を認識し、事前に対策する「予防救急」の取り組みで防ぐことができます。
救急車などの限りある救急医療体制を有効活用するためにも予防救急に取り組み、防ぐことのできる事故を減らしましょう。

▽事故種別の割合(令和6年)

一般負傷:災害や交通事故、運動競技事故などに分類されない不慮の事故によるもの

■実際に起きた不慮の事故
▽転倒
・部屋の段差につまずき転んだ
・電気コードに足が引っ掛かり転んだ
・風呂場で足を滑らせて転んだ
事故の原因で最も多いのが転倒です。
高齢者が転倒すると、骨折などで入院が必要となってしまうこともあります。
▽窒息・誤飲
・高齢者が餅をのどに詰まらせて、呼吸困難になった。
・目を離したすきに、こどもがおもちゃを飲み込んでしまった
高齢者や小さいこどもで多く発生しています。
▽転落
・椅子の上に立って電球を交換していたら、バランスを崩して転落した
・こどもをベッドに寝かせていたら、寝返りを打った際に転落した
全年齢で多く発生しています。
▽熱中症
・高齢者がエアコンをつけずに就寝したところ、朝、意識がもうろうとし動けなくなった。
昨年の市の熱中症による救急搬送件数は135件で、うち約7割が高齢者でした。また、全体の半数近くが自宅などの屋内で発生しています。

■予防救急の取り組み
▽転倒防止には…
・足元の整理整頓を心がけましょう
・階段、廊下、浴室などの滑り止め対策をしましょう
・家の中の段差を少なくしましょう
▽窒息・誤飲防止には…
・のどに詰まりやすい食べ物は小さく調理し食べやすくしましょう
・こどもが飲み込んでしまう可能性のあるものは手の届かない場所や、引き出しなどに片付けましょう
▽転落防止には…
・階段などには手すりを設置しましょう
・脚立などを使用して作業をする時は補助者に支えてもらいましょう
・ベッドに転落防止の柵をつけましょう
▽熱中症予防には…
・のどが渇かなくても水分補給をしましょう
・室温をこまめにチェックし、エアコンや扇風機などを活用しましょう
・熱中症かなと思った場合は、涼しい場所へ移動し、衣類を緩め安静にしましょう。また、保冷剤などで体を冷やすなどしましょう。

▽予防救急講習
消防本部では予防救急講習を開催しています。救急事故には日ごろの心がけで防げることがたくさんあります。知識を身につけてケガや病気を予防しましょう。事業所や自治会などで予防救急講習の開催を希望される人は、最寄りの消防署へお問い合わせください。
詳しくは市ホームページをご覧ください。

■病院?救急車?迷ったときは#7119(救急医療電話相談)へ
ケガや病気をしたとき、救急車を呼んだ方が良いか、今すぐ病院に行った方が良いかなど、判断に迷うことがあります。そんなとき、看護師などの相談員からアドバイスを受けることができます。
救急医療電話相談【電話】♯7119
短縮ダイヤルが利用できない場合(ダイヤル回線、IP電話など)【電話】076-444-4099
15歳未満のこどもは子ども医療電話相談【電話】♯8000
短縮ダイヤルが利用できない場合(ダイヤル回線、IP電話など)【電話】076-444-1099
※相談は無料ですが、通話料は自己負担となります

相談時間:
平日…午後7時~翌日午前9時、土曜日…午後1時~翌日午前9時、休日(日曜・祝日・年末年始など)…24時間

▽救急医療機関の適正受診についてのお願い
近年、軽い症状でも休日や夜間に病院の救急外来を受診される「コンビニ受診」が増える傾向にあり、救急外来が混み合い、命にかかわる重症患者への対応が遅れてしまうことが懸念されています。
救急医療機関の適正な受診について、皆さんのご理解とご協力をお願いします。

(!)緊急・重症の場合は、迷わず119番してください!

問合先:
消防本部警防課【電話】22-3133【FAX】22-1994
(#7119について)健康増進課【電話】20-1348【FAX】20-1347