くらし (特集)入農生の「NEW農パワー!!」次世代育むNEW農ステイ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 富山県入善町
- 広報紙名 : 広報入善 2025年9月号
農業が基幹産業で、コメや大豆、入善ジャンボ西瓜(すいか)など、高品質な農作物が自慢の入善町。一方、農家の減少や将来の担い手確保など、課題にも直面しています。そこで今月は、町農業活性化のカギである入善高校農業科・通称「入農(にゅうのう)」を特集。
ここでは、未来の町農業の担い手育成、人材確保をめざす新事業「NEW農ステイ」事業を紹介します。
◆未来の農業者を育成
青木の有限会社グリーン森下で8月2・3日の両日、農家ホームステイ事業「NEW農ステイ」が初めて行われ、入善高校農業科の1年生2人が農家の生活を体験しました。
同事業は、今年度町が新たに企画。農家へのホームステイを通じて、高校生の農業への興味や理解を深めるとともに、将来的な就農のきっかけとするために、町内5農家の協力を得て、複数回開催します。
◆ジャンボスイカの出荷
初回の今回は、小森義希(よしき)さんと辻澤光之助(こうのすけ)さんが志願して参加しました。
初日は、出荷前のジャンボスイカへの紹介カードの取り付けや、売価設定のための重量測定、重量札の取り付け作業を体験。出荷準備を終えた後は、炎天下の畑で栽培資材の回収をしたり、翌日使うジャンボスイカの出荷用ネットを準備したりしました。
◆ジャンボスイカの収穫
2日目は、早朝5時からジャンボスイカを収穫。森下和紀(かずのり)社長の運転する作業車に乗って畑を回り、重さ約15キロから20キロ前後に育ったスイカ約180玉を台車に積み込みました。作業所に運んだ後は、表面の拭き上げやシール貼り、ネットかけや重量測定を行い、出荷に備えました。
最盛期の作業を体験した二人は、疲れながらも充実した表情で実習を終えました。
●入農生 小森 義希(よしき) さん(1年)
ジャンボスイカは思ったよりも重く、作業中は腰が痛くなって大変でした。森下さんの、「お客さんに喜んでもらえることがやりがい」というお話が印象的。実習を通して、将来は農業に携わりたいという思いを新たにしました。
●入農生 辻澤 光之助(こうのすけ) さん(1年)
早朝からの力仕事で、農業の大変さを実感しました。そんな中、笑顔で働いている皆さんの姿が魅力的で、将来の仕事選びでは農業も選択肢に入れてみようと思います。この経験を2年からの課題研究にも生かしたいですね。
●有限会社グリーン森下 社長 森下 和紀(かずのり) さん
2人とも一生懸命に働いてくれて助かりました。この経験を生かして、地元の誇りである入善ジャンボ西瓜のことを誰かに紹介できる人になってほしいです。また、これをきっかけに、いつか農業に携わってくれたらうれしいですね。