くらし 美浜発電所の状況について

美浜1号機:廃止措置中(平成29年4月19日~)
美浜2号機:廃止措置中(平成29年4月19日~)
美浜3号機:運転中(令和7年6月18日~)

■第225回美浜町原子力環境安全監視委員会を開催
9月24日に、第225回美浜町原子力環境安全監視委員会を町役場で開催しました。
今回の委員会では、事務局から発電所の周辺環境への影響等に関する県原子力環境安全管理協議会の報告内容を説明しました。
その後、関西電力(株)から美浜発電所後継機の自主的な現地調査計画について、乾式貯蔵施設設置計画に関する取り組み等について報告を受けました。
委員会での主な質疑は、次のとおりです。

◆美浜発電所後継機の自主的な現地調査計画について(関西電力(株))
▽問1
今回の調査は、基準地震動を定めるための地質調査ではなく、原子炉等を設置する地盤そのものの調査であり、993ガル(※1)の地震に対応できる地盤であるかを調査するという理解で良いか

▽答1
そのとおりである。今回の調査の目的は、原子炉建屋等を設置する場所の直下でズレが起きるような断層があるかどうか、また、安定した強固な地盤であるかを確認するものである。

※1 ガル…地震の揺れの強さを示す「加速度」の単位で、地盤が実際にどれだけ速い速度で揺れ動いたかを示す指標。

▽問2
これから現地調査をされるが、調査の実態・結果を町民にも公表をしてほしい。

▽答2
現地調査については、計画を策定するまでの間、調査エリアを含む発電所周辺エリアの皆さんへの説明、ケーブルテレビでの説明や新聞折り込みでのお知らせを実施してきた。調査計画を策定するにあたっては、現地確認等も実施しており、特に調査範囲エリア内の地元地域の皆さんには調査計画の概要説明も行ってきた。
今後も町民の皆様には、全戸を対象とした各戸訪問やケーブルテレビ等を通じて、計画内容の説明をさせていただく。

◆乾式貯蔵施設設置計画に関する取り組み等について(関西電力(株))
▽問1
令和17年末までに搬出できない場合は、既に乾式貯蔵施設に貯蔵している使用済燃料をプールに戻すことについて、理解に苦しむ。
使用済燃料対策ロードマップと関連付けて説明してほしい。

▽答1
ロードマップにおいて、「六ケ所再処理工場への搬出」「使用済MOX燃料再処理実証研究」については、発電所ピットから直接搬出することになる。一方、「中間貯蔵施設」については、乾式貯蔵施設に一旦キャスクを保管し、搬出する準備をしたうえで、円滑に中間貯蔵施設へ搬出することになる。ロードマップにおいて、搬出が滞ることがないように搬出すると約束した。決してプールに戻すことを前提にした話ではなく、乾式に永久に保管することにはならないという考えを伝えるための記載であった。
ロードマップのとおり、しっかり搬出していく。