くらし 久保田市長の全力投球 第47回

■霞ヶ関でも公務員離れが進む
毎年6月は、全国市長会のため東京へ出張するのが恒例となっています。多くの省庁を訪れ、要望を伝えたり、ご挨拶をしたりと、今年も慌ただしい日々を過ごしました。
今回の出張では、以前勤めていた内閣府の元同僚たちと会う機会がありました。彼らは今や課長として活躍していますが、口を揃えていたのが「人手不足」と「官僚離れ」です。

■掛川市役所の挑戦
地方自治体を運営する立場として、この状況は決してひと事ではありません。民間企業だけでなく、公務員の世界でも転職が当たり前になり、途中で退職する職員が増えていることは、私たちにとっても悩みの種です。
掛川市では、優秀な人材を確保するためにさまざまな取り組みを進めています。新卒採用だけでなく民間経験者の中途採用を増やしたり、専門的な知識を持つ人材を積極的に登用したりしています。また、職員がみずから異動先を選べる「エントリー制度」や、服装の自由化、席を固定しないフリーアドレス制の導入なども進めています。
これらの取り組みは少しずつ成果が出始めていますが、多様かつチャレンジ精神にあふれた人材を確保することが、より良い掛川市を創るうえで不可欠だと考えています。これからも、職員にとって「やりがいのある職場」だと感じてもらえるよう、働きやすい環境づくりに力を入れていきます。
今回の東京出張では、市長会の合間に環境省を訪れ、掛川市が進めているごみ減量の取り組みについて相談してきました。全国市長会や全国青年市長会のネットワークを最大限に活用し、これからも全力で市政に取り組んでまいります。