くらし 市内の頑張る人・輝いている人を紹介します Face of きくがわ No.59

■手話サークル ひまわり
手話を言語として尊重し、誰もが手話で安心して生活できる社会を目指し、日々活動を続ける「手話サークルひまわり」を紹介します。

◇普段の活動
老若男女、聞こえない人と聞こえる人が楽しく交流し手話を学ぶ活動をしています!

◇いつでも、どこでも、誰とでも 手話で通じ合えるまちを目指して
昭和49年、旧菊川町で初めて手話講習会が開かれたことをきっかけに、夜に集う手話サークル「太陽の会」が誕生。平成2年には、聞こえない人も有事の際に助け合えるつながりを日頃から持てるようにと、昼に集う「ひまわり」が設立されました。現在「ひまわり」には、10代から80代までの24人が所属。聞こえる人も聞こえない人も一緒に、手話カルタやお花見会など、手話を通した活動を楽しんでいます。また、地元スーパーの名称や新語など、辞書に載っていない言葉をどう手話で表現するかを考えるなど、学びも深めています。

◇手話を広める活動も積極的に
平成29年には「菊川市手話言語に関する条例」が施行され、「ひまわり」を含む市内4団体で条例推進委員会を設立。日頃の活動だけでなく、委員会として市内で開催されるイベントに出展・参加し、手話やろうあ者の理解を広める活動を行っています。会長の中山紘子(ひろこ)さんは、「『いつでも、どこでも、誰とでも手話で通じ合える菊川市』を目指して、これからも楽しく交流しながら活動を続けていきたいです」と話します。

◇ひまわりに、「すごい人」 日本初テレビ手話通訳者
メンバーの一人、青柳美子(よしこ)さんは昭和49年、全国で初めてテレビ手話通訳を担当した先駆者です。当時の日本では、ろう学校を中心に口の動きを読み取り会話する「口話法」が主流で、手話の使用が制限されていました。そんな中での依頼に「初の試みが自分でいいのか」と葛藤しつつ、「断ったら日本での手話の放送の機会が失われるのでは」と出演を決意。青柳さんは「放送後には、多くのろうあ者から喜びの声が届いたのがうれしかった」と当時を振り返ります。その後も日本での手話普及に尽力し、世界中から7千人以上が集まった第11回世界ろう者会議(平成3年開催)で、日本代表通訳者の一人として開会式の手話通訳を担当しました。
青柳さんは現在も、手話の普及や通訳者の育成に取り組んでいます。「手話は音声言語以上に通じ合う喜びを実感できます。聞こえない人と通じ合える人を増やしていきたい」と手話の魅力と展望を話しました。

■手話の世界をのぞいてみよう!ぜひ、お越しください♪
菊川市手話言語に関する条例のつどい
「菊川市手話言語に関する条例」に込めた「いつでも、どこでも、だれとでも、手話で通じ合いたい」の実現を目指して、手話言語の国際デーに合わせイベントを開催します。
手話かるたや手話しりとりなど、子どもから大人まで楽しみながら学べる内容が盛りだくさんです!この機会に手話の世界をのぞいてみませんか?

日時:9月23日(火・祝)午後1時〜4時
会場:プラザけやき
参加費:無料

問い合わせ先:福祉課障がい者福祉係(プラザけやき内)
【電話】37-1252