くらし そらんぽへ行こう(Let’s go to SORANPO)Vol.105

■銀河鉄道で夏の夜空を旅しよう
夏の夜空に広がる天の川を舞台とした、宮沢賢治の有名な物語「銀河鉄道の夜」には、さまざまな夏の星や星座が登場します。
物語の旅の中で最初に訪れたのは、はくちょう座。天の川とクロスするように羽を広げ、優雅に飛んでいるように見える星座です。「アルビレオの観測所」として登場した二重星は、はくちょう座のくちばしに当たる二つの星で、望遠鏡で見ると青色と黄色の星が並んで輝いています。宮沢賢治はこれを、宝石のサファイアとトパーズに例えました。
次に「鷲の停車場」として登場するのは、わし座。さらに、「さそりの火」と称されたのは、天の川を下った先にあるさそり座の一等星アンタレス。物語の中でみんなの幸さいわいを願ったサソリは、真っ赤な火のように夏の夜空を照らしてくれています。
当館では8月12日に伊坂ダムで夏の星空観望会を開催します。物語に出てくる星のほか今年は月明かりがあり条件は悪いですが、ペルセウス座流星群が見えるかもしれません。

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