くらし 高齢者の暮らしを考える 第119回

「高齢者の暮らしを考える」のコーナーは次月8月号第120回をもって最終回となります。
今回と最終回は、松阪地域の「地域包括ケアシステム」推進にご尽力いただいている、松阪市地域包括ケア推進会議会長の佛教大学長友薫輝さんにお話を伺います。
松阪市地域包括 ケア推進会議会長 佛教大学 長友薫輝さん

◆早くから地域課題に取組んできた松阪市
多くの自治体で抱えている課題は人口減少、そして高齢化です。平成25年12月に成立した社会保障改革推進法に「地域包括ケアシステムを構築する」ことが明記され、平成26年6月に医療・介護総合確保法が成立し、平成27年度から本格的に地域包括ケアシステムの構築が推進されることとなりました。
こうした情勢をふまえ、地域課題に取組むため、松阪市では「松阪市地域包括ケア推進会議」が平成26年度から発足し、地域住民の方々と保健・医療・介護・社会福祉をはじめとする専門職や行政機関等が松阪地域に住み続けることができるよう検討を重ねて、さまざまな発信も行なってきました。

◆市民のみなさんとともに
これまで取組んできた主な発信の1つに、長年にわたって継続してきた本連載「高齢者の暮らしを考える」があります。今号で119回目となりました。地域包括ケア推進会議の委員の方々や、関係各位が集って検討する運営幹事会のメンバーの方々など、多くのみなさんにご登壇頂きました。
このほかには、講演会や市民フォーラムの開催、「在宅医療を考える」「大切な人の最期を看取ることについて」「もめんノート」「認知症ハンドブック」等の冊子配布と啓発の取組を進めてきたところです。

◆専門職・行政機関による連携強化
住民の方々が地域で住み続けることができるよう、さまざまな専門職等の方々が関わって連携して対応しています。松阪市の地域包括ケアの体制を充実するため、多職種連携の勉強会を開催し、直近では「在宅の服薬管理」や「看取りを含めた終末期を考える」といったテーマで、専門職の方々が学びを深めています。
また、医療と介護の連携を図って円滑な対応を可能にするため、「松阪地域高齢者施設における救急対応マニュアル作成のためのガイドライン」策定や、松阪地域在宅医療・介護連携拠点運営委員会の開催、すずの輪(松阪地域在宅医療・介護情報共有システム)の活用等、取組は多岐にわたっています。

問合せ:高齢者支援課
【電話】53-4099
【FAX】26-4035