くらし 和泉市長 辻宏康 5期目の所信表明
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- 自治体名 : 大阪府和泉市
- 広報紙名 : 広報いずみ 令和7年8月号
令和7年6月30日、辻宏康市長が第2回定例会で所信表明を行いました。
※所信表明とは、市長が任期の4年間を見通した政策の方向性を、市長選挙後初めての市議会定例会で表明するものです
本市は、昭和31年に人口5万人のまちとしてスタートし、第2次ベビーブームやニュータウンの開発を経て発展してきました。しかし、平成27年度を境に人口減少傾向となり、今後もこの傾向が続くことが見込まれます。
市政運営にあたっては、人口減少をはじめとする様ざまな課題に対応し、持続的な発展を続けるための施策づくりが求められます。今年度策定予定の第6次和泉市総合計画、そして次期和泉創発プランと連動し、毎日の暮らしの中に、確かな安心があり、障がいのある人も、高齢者も、こどもも、誰もが笑顔で暮らせる「安心して暮らせるまち」をめざします。また、デジタルの活用と地域経済の成長、若者の定着で、本市の可能性を最大限に引き出す「活力のある元気なまち」を創出し、さらに、教育、文化、芸術、スポーツ等、こどもが夢を語り、大人も挑戦できる「ワクワクする夢のあるまち」の実現に向けてまちづくりを進めます。
[1]安心して暮らせるまちづくり
災害に強く持続可能な上下水道施設を運営・管理するため、上下水道管路等の耐震化や老朽管の更新に取り組みます。
また、市民の安心の確保に向けて、防犯や救急体制の充実に取り組みます。防犯については、こどもや女性を対象とした犯罪や街頭犯罪を抑止するため、防犯カメラの拡充や町会・自治会等に設置している防犯灯の電気料金についての補助を全額へと拡充します。
救急体制については、救急需要の高い時間帯に対応できる救急隊を増隊し、市民の安心に向けた取り組みを拡充します。
そして、こどもの安心を確保するため、ヤングケアラーや児童虐待、貧困等、困難な状況におかれているこどもを発見・支援し、食事や学習、相談支援等を受けられる居場所を提供します。また、家事・育児に不安や負担のある家庭をヘルパーが訪問・支援し、虐待の防止に取り組みます。さらには、子育て世帯の経済的負担を軽減するため、中学校給食の無償化にも取り組みます。
[2]活力のある元気なまちづくり
これからも本市が持続的に発展を続けていくことができる、誰もが笑顔で親しくあいさつを交わし、「住みたい、住んでよかった」と思えるまちづくりとして、JR和泉府中駅前の賑わいづくりに取り組むほか、黒鳥山公園の飲食店舗等施設の整備及び管理運営への民間活力を導入します。
また、朝夕のピーク時を中心に交通渋滞が発生している和泉中央線の交差点改良等に取り組みます。
そして、燃料費が高騰する中、市民生活や産業を支える公共性の高い交通・物流事業者に対して物価高騰支援を行います。
次に、就労を希望する障がい者への支援を強化するとともに、有期雇用により一般就労へのステップアップをめざす(仮称)チャレンジオフィスを市役所内に設置します。
リニューアルに取り組む老人集会所については、より身近で気軽に交流できる場とできるよう新たな価値を見出します。また、電子地域ポイントを導入し、市のポイント事業の集約を図ることで市民の利便性向上を図ります。
[3]ワクワクする夢のあるまちづくり
本市ではこれまで、ベッドタウンとして適切に行政サービスを提供し、暮らしやすいまちづくりに努めてきましたが、市制施行100周年を迎えたときには、これらのことに加え、楽しく、夢が感じられ、多くの人が自ら集まり、発展を続けていけるまちであってほしいと願っています。そのために、事業を具体化する際には、このまちの将来のすがたを思い浮かべてワクワクできるように進めていくとともに、英語力の向上による国際社会で活躍する人材育成など、未来を担うこどもが希望をもって成長していけるまちづくりを進めていきます。
■市政への想い
現在、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催され、大変賑わっている「2025年大阪・関西万博」を、一過性のイベントにしてはならないと思っています。この万博の勢いを、私たちのまちの新たな原動力へと昇華させ、教育・福祉・経済・環境等のあらゆる分野で、変革と成長を力強く進めてまいります。
変化の激しい時代だからこそ、私たちは原点に立ち返り、人と人とが支え合い、願いを託し合える社会をつくっていかなければなりません。そのためにも市民一人ひとりの声と力が、これからのまちづくりの鍵となります。
私は、本市のすべての皆様と手を取り合い、地域の隅々まで光が届くような政治を、誰もが未来に夢を描ける社会を、ともに築いていきたいと願っています。笑顔と覚悟を胸に、私たちは今、輝く未来に向かって一直線に歩みだしました。すべては、次世代のために、そして、今を生きるすべての人のために。
引き続き、ご支援とご協力を賜りますようお願いします。