くらし 【特集】姉妹都市提携周年記念 次世代につなぐ交流の絆(1)

■姉妹都市提携30周年
山口県 岩国市
●岩国市ってどんなまち?
山口県東部、広島県との県境に位置しています。豊かな自然に恵まれ、山口県最大の河川である錦川が美しい景観をかたちづくりながら瀬戸内海に注いでいます。
錦川にかかる錦帯橋や世界的にも珍しい天然記念物「岩国のシロヘビ」など、豊富な観光資源に恵まれ、多くの観光客が訪れる観光都市として栄えています。

●鳥取市とのつながりは?
天正9年(1581年)、鳥取城主であった吉川経家(きっかわつねいえ)は羽柴秀吉(はしばひでよし)との合戦の際、自らの命と引き換えに家臣や民衆の命を救い、その後、経家の子孫が岩国藩の家老を務めました。平成3年に岩国市を訪れた鳥取市民が吉川経家弔魂碑(ちょうこんひ)を目にしたことがきっかけで両市民の交流が深まり、平成7年10月13日に姉妹都市提携を結び、交流を続けています。

◇特産品・観光名所など
<錦帯橋>
国指定の名勝であり、五連のアーチが特徴的な日本三名橋のひとつです。
<岩国城>
初代岩国藩主の吉川広家(きっかわ ひろいえ)によって建てられた山城。岩国市街を一望することができます。
<特産品>
岩国れんこん、高森牛、地酒、岩国寿司、つまんでちょんまげ(おつまみシリーズ)など
提供:岩国市

◇主な記念事業
【吉川経家公メモリアルイベント】
日時:11月2日(日)13:30~16:30
場所:鳥取市民会館 大ホール
吉川経家の生き様を、世界初演となる音楽朗読劇で表現します。歴史学者の小和田哲男(おわだ てつお)さんなどによるトークショーも開催します。

■姉妹都市提携20周年
福島県 郡山市
●郡山市ってどんなまち?
福島県の中央にあり、首都圏から東北新幹線で約80分というアクセスの良さ、鉄道や東北・磐越自動車道が縦横に交差するなど高い交通利便性を誇ることから「陸の港」と称されています。豊かな自然にも恵まれており、東北地方で上位の人口規模を誇る東北の拠点都市です。人・モノ・情報がつながり、交流する都市として発展を続けています。

●鳥取市とのつながりは?
明治時代、約270人の鳥取士族が安積(あさか)開拓(安積平野のまちづくりを進める国営事業)のため郡山へ移住し、苦労の末に開拓事業を成し遂げました。平成7年、鳥取女子高校(現鳥取敬愛高校)社会部の生徒が郡山市を訪れた際、鳥取士族の移住に関する資料を発見したことで交流が深まり、平成17年11月25日に姉妹都市提携を結び、交流を続けています。

◇特産品・観光名所など
<猪苗代湖(いなわしろこ)>
日本で4番目に大きな湖。猪苗代湖から水をひく安積開拓事業で郡山市は大きく発展しました。
<開成山(かいせいざん)公園>
一本の水路からはじまった安積開拓のシンボル。複数の施設を併設する総合公園であり、桜の名所です。
<特産品>
郡山産米「あさか舞」、郡山ブラックラーメン、鯉、クリームボックス、張子人形など
提供:郡山市

◇主な記念事業
【和紙交流ワークショップ】
7月26日(土)に、両市の伝統工芸品である「和紙」をテーマとして、両市の小学生がランプシェードを作り、オンラインで交流しました。