くらし 令和6年度 決算報告(1)

令和6年度の主な事業一般会計の歳出総額42億2,370万円

令和6年度の一般会計と国民健康保険特別会計など5つの特別会計、2つの公営企業会計の決算がまとまり、令和7年第4回町議会定例会でいずれも認定されました。
一般会計の決算額は、歳入が44億6734万円で、前年度に比べ7億791万円、13.7%の減。歳出は42億2370万円で、前年度に比べて7億6082万円、15.3%の減となりました。
全ての会計を合わせた歳入総額は66億333万円で、歳出総額は62億8256万円。差し引きは3億2077万円となりました。

◆一般会計決算額の推移

◆一般・特別会計
町の財政には、農業や福祉、地域づくり、学校や保育園の運営、衛生など基本的な行政運営のための一般会計と、国民健康保険や介護保険など一般会計と区別して予算を明確に示す特別会計があります。
特別会計は、保険料や使用料といった特別な収入があり、使用目的を明確にするため一般会計と切り離しているものです。

◆一般会計 歳入
◇歳入の5割超を地方交付税に依存
地方交付税は、全国の各自治体間で格差が発生しないように、町の財政力に応じて国から交付されるもので、細かな基準や特殊事情を考慮して算定されます。
交付額は23億114万円で、前年度比2.5%の増。歳入の構成を大きく占める51.5%となりました。
これは、国の令和6年度補正予算(第1号)に伴い、令和6年度も再算定分が追加で交付されたためで、4年連続で高めの水準で推移しています。

◇税収入のトップは 固定資産税57.1%
町税全体の調定額5億2470万円に対し、収入済額は5億553万円となりました。
徴収率は96.3%で、前年度96.3%と同様でした。

◇税収入の構成比
・固定資産税…57.1%
・町民税…33.0%
・軽自動車税…4.6%
・たばこ税…5.3%

◇町債発行額 前年度比63.0%減
町債(町の借金)の発行額は、前年度に比べて63.0%、4億9489万円減の2億9099万円の発行となりました。

◇主要な事業債の内訳…構成比
・臨時財政対策債…1.9%
・過疎対策事業債[新小学校校舎整備事業、庁舎等複合施設建設事業、余角畝南線落石対策事業、可燃ごみ広域処理施設整備事業、久米南学の推進など]…64.9%
・公共施設等適正管理推進事業債[庁舎等複合施設建設事業]…7.7%
・緊急自然災害防止対策事業債[町道誕生寺打穴線法面対策事業など]…19.8%など
地方債元金の現在高(令和6年度末時点)は、36億1608万円。前年度末から1億2336万円の減となりました。

◆一般会計 歳出
一般会計歳出決算額 前年度比15.3%減
一般会計歳出決算額は、42億2370万円。前年度に比べて7億6082万円、15.3%の減となりました。
大きな建設などにかかる「投資的経費」は、台風10号など災害の復旧事業が増えた一方で、昨年度大きかった庁舎等複合施設建設事業の主要整備の完了により、前年度より減少しました。
また、人件費や公債費などその支出が義務付けられている「義務的経費」のうち、人件費は給与改定により増加。公債費は、庁舎等複合施設建設事業などの元利償還が開始されたことにより増加したものです。日常的な行政運営に必要な「経常経費」に充てた一般財源は24億2347万円で、前年度より4088万円の増となりました。

◆一般会計歳入・歳出の構成