くらし リノベーションまちづくり2.0(3)

■PROJECT.3 みんなの学び舎
教育は学校の中だけじゃない。茶山エリアでは、教室を飛び出して、地域の大人と一緒に見て・感じて・学ぶ、そんな企画が進行しています。

▽プロジェクトの始まりは?
大迫:自分の好きなことを活かし人と協力して新しい価値を生み出せる人、これからの時代に求められるのはこういう人材です。そのためには、家でもない、学校や職場でもない第三の場所で、子どもたちが多種多様な大人と出会い、地域を題材に学べる機会が必要。校区内に多い空き家という本物の課題を通じて学ぶ場をつくれないか、地域に相談しました。

前田:Kananowaでは、放課後の勉強会や子どもの居場所づくりの他にも、自然体験や社会見学など、子どもたちに体験をさせる活動に力を入れています。実際に路地を歩いたり、空き家に行ってDIYをしたり、子どもたちが自分ごととして地域のことを考えてくれるようになったらうれしいです。

山西:私は3月に開催したおもし路地サミットの企画をきっかけに茶山エリアに関わりました。みんなの学び舎プロジェクトは、地域の大人との交流を通じて、空き家問題を感じてもらうことから始まりましたが、すでに学生たちから、仏像カフェなど面白いアイデアが生まれています。

西島:おもし路地サミットで飲食ブースを担当しましたが、ピークがなく、狭い路地がずっとにぎわっていたのがとても印象的でした。地域の課題について考える、良いきっかけになりました。

大迫:まだ、どうなるかは分かりませんが、来年3月のおもし路地サミット2に向けて、大人も一緒に学びながら形にしていきたいと思っています。

中学生や高校生が「本物の」社会課題に「直接」関わる機会を提供したい。プロジェクトは「見て感じる」「アクションする」「企画運営する」という3つのフェーズで構成されています。

・文洋中学校 大迫宣之さん
子どもたちには、多種多様な人に出会って多彩な才能を開花させてほしい。子どもたちが繰り返し挑戦したくなる機会をつくる、そんな先生。

■PROJECT.4 菊川テレワーク
平日のちびっこぴょんぴょん教室に参加する子どもたちとお母さんたち。子どものそばにいながら仕事ができたら…。女性が元気な菊川町で新たな働き方が誕生しました。

▽テレワーク講座いかがでしたか?
秋田:もともと雑誌のデザインの仕事をしていて、今は子育て真っ最中です。自分らしい暮らし方を探していて、オンラインで講座に参加しました。修了式で他の参加者さんに会って話をしたのですが、もう話が止まらなくて(笑)

酒井:テレワーク講座は、子育て中の方の参加がいちばん多いです。働くということだけでなく、人とつながっていたいという思いの方もいらっしゃいますね。

井上:菊川スポーツクラブでは、子ども向けの運動教室を開催しています。連れて来てくれるお母さんと一緒に子どもたちを育てるということを大切にしています。

林:行政目線で見たら、平日開催の教室に来るお母さんは潜在的な資源。でもそれだけじゃなくて、お母さんが子どもを見ながら仕事ができたら、すごく幸せなんじゃないかなって思って、井上さんや酒井さんに相談しました。

▽菊川町×テレワークの可能性は?
酒井:女性が生き生きとしていて元気だなと感じます。いろんな地域でセミナーを開催していますが、ここまで「うちの地域いいですよ」という声は他では聞かないですね。

井上:ちょっとした仕事をね、手伝ってもらいたいです。実はもうチラシの作成を秋田さんにお願いしているんですよ。

林:ローカルテレワーク。地域の仕事を地域のテレワーカーがやる。

秋田:いいですね。山口より菊川、より地元密着の仕事ができたらうれしいです。いろんな働き方ができて、もっと子育てがしやすいまちになるといいなと思います。

都市部に住んでいる菊川町ファンの方が、菊川町の仕事を受けて、たまに打ち合わせで菊川町に来てくれたりとか、二拠点居住にもつながっていきそうな予感がしています。

・aubeBiz 酒井晶子さん
2011年から、全員がテレワークで働く組織でバックオフィス業務の代行サービスなどを行っている。全国約100人のテレワーカーが活躍中。

問合先:共創イノベーション課
【電話】231-5838