くらし ペット防災のススメ(1)

災害は、ある日突然起こります。大規模な災害が発生した場合、行政機関による支援は人の救護に集中しがちで、ペットへの支援は遅れることが多くなります。飼い主とペットが災害を乗り越えるためには、日頃の備えが欠かせません。
9月20日~26日は動物愛護週間。いざという時に備え、ペットを守るための事前準備や心構えについて、考えてみませんか。

■日頃の備え万全に
●身元が分かるもの
災害発生時には、ペットもパニックになって逃げ出すことがあります。ペットが迷子になって、どこかで保護された時、すぐに飼い主が分かるように普段から身元を示すものをつけましょう。
・マイクロチップ(犬・猫)
・鑑札・注射済票(犬)
・首輪・迷子札(犬・猫)

●健康管理としつけ
避難先などの慣れない場所で他の動物と一緒の生活では、ペットも体調を崩しやすくなります。日頃から多くの人や動物に接することや、いろいろな環境を無理なく体験させておくと、環境の変化によるストレスを軽減させることができます。

・犬の場合
□「待て」、「ハウス」などのしつけ
□ケージに慣らす
□むやみに吠えないようにする
□狂犬病予防、各種ワクチンの接種
□ノミ、ダニ、寄生虫の予防
□不妊去勢手術の実施

・猫の場合
□ケージやキャリーバッグに慣らす
□人や他の動物に慣らす
□各種ワクチンの接種
□ノミ、ダニ、寄生虫の予防
□不妊去勢手術の実施

●ペット用の備蓄品
ペットの支援は遅れることがあり、個別の状況に添えないこともあります。フードや水は7日分以上用意しておきましょう。

▽健康や命にかかわるもの
・薬、療養食
・フード、水(7日分以上)
・キャリー、ケージ、予備の首輪、リード
・トイレ用品、食器
食べられる銘柄のフードを複数用意しておこう!

▽ペットの情報
・ペットの写真
・飼い主の連絡先、一時預け先の情報
・ワクチン接種履歴、かかりつけ病院の情報

▽ペット用品
・ブラシなど
・お気に入りのおもちゃ

●キャリートレーニングに挑戦しよう!
(1)キャリー設置
無理やり入れず、まずは生活空間に置くだけ。
(2)フードを置く
キャリーの中にフードを設置し、自分から入るまで待つ。
(3)フード投げ入れ
10~20粒をキャリーの中に投げ入れる。ペットが中に入り、くるっと回って顔を出したら10粒あげる。
(4)扉を閉める
フードを持った時、自分から入るようになったら、扉を閉める。

■災害が起こったら
●同行避難しよう
まず大切なことは、飼い主が無事であることです。安全を確保し、落ち着いて行動しましょう。避難所に避難する場合、できる限り飼育しているペットと同行避難し、自宅に置き去りにしないようにしましょう。

[Check!]猫や小型犬はキャリーバッグやケージに入れましょう。大型犬はリードを付け、首輪が緩んでいないか確認してください。ケージは布などで包んで暗くすると安心します。

▽同行避難って?
同行避難とは、災害発生時に飼い主が飼育しているペットとともに安全な場所へ避難することです。避難所において、人とペットが同一の空間で居住できることを意味するものではありません。
状況によっては、避難所への避難が難しい事態も考えられるので、万一のときの預かり先を確保しておくことも大切です。

●さまざまな避難
ペットの同行避難には、さまざまな避難の形があります。

問合せ:環境政策課
【電話】65-1512