- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県新居浜市
- 広報紙名 : 市政だより「にいはま」 令和7年(2025年)9月号
■避難所での生活
●避難所運営マニュアル
本市の避難所運営に関する基本原則を記載した避難所運営マニュアルには、ペット連れ避難者の対応について、以下のように記載しています。
・屋外で飼育可能なペットは原則「屋外」にスペースを確保してつなぎ止めること
・屋外で飼育困難なペットはケージなどによる管理、他の避難者との分離、施設管理者との十分な協議の厳守を前提として、屋内のスペース確保を検討する
▽避難時の行動を考えよう
本市の総合防災マップを確認しておき、災害時に避難所までどうやって行くか、考えておきましょう。
(1)いつ逃げる?
(2)どこに逃げる?
(3)どうやって逃げる?(移動手段)
●避難所での注意点
今年実施した市民アンケートでは、ペットとの避難について、「ペットも家族として一緒に避難したい」との声と同時に、「アレルギーや苦手意識を持つ人への配慮も必要」といった意見も多く寄せられました。
避難所では、動物が好きな人、動物が嫌いな人、アレルギーを持つ人など多様な人が集まります。人とペットは別の場所で生活し、ペットの世話は飼い主が自ら行うことが原則です。避難所の飼育ルールを守り、飼い主同士で助け合い、清掃などを行うようにしましょう。
▽[Check!]ペット防災について地域で考えよう
大規模災害時には、地域の皆さんで協力して主体的に避難所を運営してもらうことになります。自主防災組織などを中心に、ペットを飼養する場所や受け入れ可能頭数を事前に検討しておきましょう。
ただし、実際の災害時には、避難者や被災の状況次第で、ペット同伴避難の可否が避難所によって異なることもあります。
●ペット同伴の避難訓練(角野)
角野防災会は昨年9月、初めてペット同伴の避難訓練を実施しました。
受付は、一般の避難者用とペット同伴避難者用で別々に設置。人が生活するスペースとは50m以上離れた、屋外にある屋根付きのスペースをペット用の避難場所としました。同会によると、当日は地域住民200人以上が参加しましたが、ペットを同伴したのは、声を掛けた5組のみとのことです。
「人の避難についても、まだ準備が不十分。正直ペットの対策までは考えられていませんでした」と同会の伴野公博会長。何匹くらいのペットが避難してくるのか、ケージを並べるとスペースは足りるか、冬なら防寒対策が必要ではないか…。今回の訓練を通じ、多くの課題が見えてきました。
今後は、地域内のペットの実数把握や、避難所の「ペット登録台帳」の作成なども検討しているそうです。
問合せ:環境政策課
【電話】65-1512