- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県内子町
- 広報紙名 : 広報uchiko 2025年3月号
■4カ月半の闘病から、伝えたいメッセージ「足し算で生きる~がんステージ4からの生還~」
「内子町社会福祉大会」が1月25日、共生館で開かれました。社会福祉功労者表彰などの後、記念講演にフリーアナウンサー・笠井信輔(しんすけ)さんが登壇。悪性リンパ腫による入院を経て知った家族の優しさ、医療技術の進歩、患者が治療への希望を伝える重要性などを伝え、「がんだからと諦める時代じゃない。がんになったからこうなれた、という足し算で歩みたい」と語りました。
■災害に負けないために大切な「地域力」消防庁・防災意識向上プロジェクトの講演会
内子町防災講演会が2月2日、共生館で開かれました。講師で広島市豪雨災害伝承館副館長の松井憲(けん)さんは、平成26年8月豪雨で被災。土砂の中から生存者を捜す光景に受けた衝撃や、自身同様に心に傷を負った被災者をケアする活動などを紹介し、「道路は行政が直しても、心の復興には地域の力が必要」と語ります。その熱い言葉に、約70人の参加者は真剣に聞き入っていました。
■こわーい鬼も、心の鬼も退治しよう 五十崎こども園で園児たちが豆まき
節分を迎え、町内の保育園・幼稚園で豆まきが行われました。五十崎こども園では2月3日に実施。園児らは節分の話を聞き、手作りの鬼のお面を着けて園庭に出ると突然、赤鬼が登場。初めは怖がっていた子どもたちも、「鬼は外」と元気いっぱいに豆を投げつけていました。高見恵美(めぐみ)園長は「心の中の悪い鬼や苦手も退治して、健やかに成長してほしい」と話しました。
■木のぬくもりを感じられる憩いの場に「ものづくりの五十崎」木工ワークショップ
町産のスギを使った木工体験が2月9日、五十崎自治センターで行われました。参加した14人は山本勝美(かつみ)さん(うちこ手しごとの会会長)に教わり、テーブルや椅子のパーツをビスで固定し、ニスを塗って仕上げる作業を体験。完成品をロビーに設置して、使い心地を確かめていました。山本さんは「スギの香るすてきな空間になった。勉強や遊びにぜひ活用して」とほほ笑みました。
■髙畑誠一さんの生涯に学ぶ将来へのヒント 内子の偉人を描いた漫画を中学生に寄贈
内子町はこのたび、同町出身の実業家・髙畑誠一(せいいち)さんの歩みを紹介する漫画『皇帝(カイゼル)と恐れられた商社マン高畑誠一物語~内子から世界へ~』を発行しました。髙畑さんは双日株式会社の創業者の一人で、大正から昭和期にかけて日本の貿易に大きな影響を与えた人物です。
漫画は少年の日を迎えた町内の中学2年生124人に贈られました。内子中学校では贈呈式が2月4日に行われ、小野植正久(まさひさ)町長から生徒代表の菊池きいなさんへ書籍が手渡されました。また原案制作に携わった双日株式会社・小林正幸(まさゆき)さんによる講話を実施。小林さんは「夢を持って挑戦する大切さを感じて」と呼びかけました。
同校の山中大輝(だいき)さんは寄贈を受け「内子町に世界で活躍する偉人がいたと知り、誇らしい気持ち。髙畑さんの会社のモットー『スモール・スロウ・バット・ステディ』のように、小さくゆっくりでも着実に将来に向かって歩んでいきたい」とお礼と決意を述べました。
作品は内子町図書情報館や各自治センターで閲覧できる他、内子町ホームページでも公開しています。
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■アスリートが教えるスポーツの力 小田中学校でバレーボール教室
「アスリート派遣事業」が2月13日、小田中学校で開かれました。講師は元バレーボール選手で、高校や実業団で全国優勝を経験した大山未希(みき)さん。生徒らはトップ選手からトレーニングやパスのコツなどを教わり、模擬試合で汗を流しました。大山さんは「スポーツは心も健康にするし、チームプレーは視野を広げてくれる。壁にぶつかったときこそ体を動かして」と呼びかけました。
■シイタケどれだけ育つかな 大瀬小学校で植菌教室を初開催
「シイタケ植菌教室」が2月20日、大瀬小学校で開かれました。児童らは中川弘久(ひろひさ)さん(愛媛県肱川流域林業振興課)からキノコの種類や育て方について学んだ後、植菌に挑戦。70本のクヌギにドリルで穴を空け、金づちで一つ一つ菌を植えました。作業を終えると「木が重く大変で、育てる難しさが分かった」「自分で植えたシイタケを食べるのが楽しみ」と感想を話しました。
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