- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県内子町
- 広報紙名 : 広報uchiko 2025年7月号
「アナログとデジタルのはざまで」
上田 和輝(かずき)さん(47)〔和田〕
私が生まれた時代は第二次ベビーブームの頃。団塊ジュニア世代といわれ、昨今では氷河期世代ともいわれています。
幼少期に夢中になった家庭用ゲーム機「ファミコン」は、今思えば私にとってコンピューターとの距離を縮め、遊びやコミュニティを劇的に進化させた画期的なツールでした。田舎のアナログな生活を送る一方で、ポケベルから携帯電話へ移行していくデジタル技術の進化を肌で感じることができた青春時代は、新旧の文化が交錯する貴重な経験だったといえるでしょう。現代社会においては、スマホ利用の広がりで効率化が進む一方で、人と人との温かいつながりが希薄になりがちです。このような時代だからこそ、直接的なコミュニケーションを通じて生まれる人間関係の深さや、他者への思いやりの大切さを改めて認識することができるのだと思います。
自然豊かな内子町の地域コミュニティに身を置くことで、その価値を日々実感しています。地域活性化のためには、積極的に地域活動に参加し、その魅力を発信していくことが重要です。アナログな温かさとデジタルな発信力を融合させ、まちの魅力を広く伝え、盛り上げていきたいと考えています。
これからも両方の良い点を生かしながら、自分自身の幸せとまちの発展のために、地域の人たちとの絆を大切にして共に楽しく生活していきたいです。皆さん、今後ともよろしくお願いします。
次は、黒田慧史さん〔富長〕にお願いします。