くらし 「こがのパパたちトーク」パパたちの本音、聴いてみた

市は「誰もが自分らしく生きることのできる社会」をめざしています。そのためには社会全体の意識が変わることが不可欠です。
古賀市役所では男性職員の育休取得率が100%になりました。これは〝男性も育児に積極的に関わる社会〟への大きな一歩です。
そこで、男性が家事や育児を担うことについて、みなさんはどう考えますか?

令和6年12月14日、「こがのパパたちトーク」を開催。5人のパパたちが集まり、「家事や育児を担うこと」について、率直な想いを語ってくれました。育児休業を取得したパパや企業のトップとして活躍するパパ、さらに外国人パパも登壇。異なる文化背景の中で家事や育児に向き合う姿勢を語ってくれましたのでご紹介します!

◆キエラン エディ パパ
ニュージーランド出身のキエランエディさん。古賀市での子育てを通して、日本ならではの文化に感銘を受けたそう。
『日本では、家庭だけでなく、社会全体で子育てが行われていると思います。例えば、子どもたちの登下校時に「緑のコスチュームの人」(見守り隊)が立ってくれている。こんな光景は母国では見ない。素晴らしい日本の力だと感じています。』

◆田辺 一城 パパ
古賀市長。2人のパパ。
『〝性別に関わらず誰もが育児休業を取れる社会であるべきだ〟と考えています。また、それが「当たり前の権利」となる一方で、「周囲への感謝の気持ちを忘れないことも大切」だと思っています。』

◆清田 大地 パパ
第1子誕生後子育ての大変さに気づき、第2子を授かったタイミングで1年間の育児休業を夫婦で取得することを決意。第2子が誕生したものの、職場の人員が足りないため3か月で復職することに。
『来年度再申請し、パパのみで1年間育児休業を取得する予定です。』
*ママからは、『パパが気軽に参加できるような事業や催しがたくさん増えると嬉しい!古賀市役所のように男性の育休取得が当たり前になる世の中になるといいな』という意見も。

◆藤井 博文 パパ
社長業と共に古賀市商工会会長を務める藤井さん。『中小企業では、さまざまな背景から男性の育児休業取得がなかなか具現化できていないのではないか』と問題点を語りながらも、自社では男性も女性も子育てに参加しやすい環境づくりを推進しているそうです。
『企業だけでなく、社会全体が変わることで、働く人の選択肢が増えると思います。実際に社会の理解が深まったことで、働き方の柔軟性が高まり、さまざまな選択が可能になりつつあると感じています。』

◆芝尾 大樹 パパ
育児休業を2週間取得し、家族の大切さを実感した芝尾さん。“家族が活力を与えてくれる存在”であることを改めて感じ、育休を終えた今もできることならもっと家にいたいという気持ちを抱いています。
『常に自分の仕事への理解を示してくれる妻には感謝しています』と語る芝尾さん。育児を通じて、夫婦の支え合いの大切さを実感し、家事の分担などの役割をより意識するようになったそうです。

家事や育児の参画に関しては、一人ひとり違う考えや想いがあります。家庭環境、仕事の状況、そして個人の価値観によって、選択はさまざま。多様な背景や文化を持つ人々の声を聴き、その想いを尊重することが「誰もが自分らしく生きることのできる社会」への最初の一歩ではないでしょうか。

問合せ:人権センターWith(ウィズ)
【電話】092-942-1128