くらし Interview 1年を過ごして―副町長にインタビュー

令和6年4月1日に就任した清藤副町長。
1年が経った今、ふるさとに対する思いを聞きました。

■清藤浩文(きよふじひろふみ)(62・瀬戸口)
瀬戸口区出身。大学卒業後、熊本県職員として38年間勤務し退職。令和6年4月、43年ぶりに湯前町に帰り、現在副町長として勤務

▽ふるさとに帰ってきて、どのような1年でしたか
ようやく仕事の全体像がつかめましたが、これまで業務として関わったことのなかった税務や福祉関係は、職員に教えてもらいながら進めています。町議会についても、議員の皆さんのご指導により何とかできています。
地区や学校などさまざまな行事に参加させてもらい、まちの皆さんと交流を深めることができました。ありがたいことに懇親の場に誘われることが多く、運動不足も重なって体重が増えたので、これからはもう少し運動する機会を増やしたいと思っています。

▽力を入れて取り組んでいる仕事を教えてください
現在、まちの産業の中心となっている農林業をはじめ、商工業の担い手不足が深刻です。まちの産業を残していくためにはどのようにすれば良いか、協議を進めています。農業関係では、まずは農業公社の再生と持続可能な農業を実現すること・杵つき米を生かした『ゆのまえ産農産物』のブランド化を目指しています。
また、ゆのまえ温泉湯楽里やグリーンパレス、湯前まんが美術館、湯~とぴあといった観光施設と「ゆのまえ漫画フェスタ」や「奥球磨駅伝競走大会」などのイベントを継続的に行い、湯前町ファンを増やしたいです。特に湯前駅周辺の再整備事業で新たにできる大屋根広場やユノカフェなど、まちに足を運んでもらえるようなにぎわいを創りだしたいと思っています。

▽湯前町の自慢したいところを教えてください
誰にでも優しく人情味のある町民の皆さんは、一番に自慢できることです。老人会や町民体育祭など、地区で参加する行事がたくさんあり、まちの皆さんと交流できるところが都会にはないまちの魅力の一つと感じています。ほかにも、城泉寺(浄心寺)や御大師堂といった文化財が多く残り、自然環境が豊かなところ・まんが美術館やまんが図書館がある『まんがの聖地』であること・湯楽里の泉質が潮湯であること・行政サービスや災害対応がしやすいコンパクトな町であることなど、たくさんあります。

▽今後、湯前町をどのような町にしたいですか
子どもからお年寄りまで元気に楽しく生活できるまちにしたいです。住んでいる人が元気でなければ、まちの活気も生まれず、足を運んでもらえません。健康に元気よく過ごし、町民の皆さんが誇れるまちを目指します。
日本全国や世界中から注目され『湯前町に行ってみたい・移住してみたい』と思ってもらえるようなまちづくりをしていきたいです。まちの特色や自慢できることなど、何か一つでも情報を発信できれば注目されると思います。
夢は語らなければ実現しません。多くの人が湯前町に興味を持ってくれるようなまちづくりを目指して、これからも活動していきます。