- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県日向市
- 広報紙名 : 広報ひゅうが 令和7年10月号 No.845
ニホンカモシカは、日本に生息する固有の動物です。偶蹄目ウシ科ヤギ亜科カモシカ属に属し、シカと名前がありますが、牛に近く、大きさは約1メートル程度で、木の葉や小枝を食べて生活しています。なわばりを持ち、一夫多妻で繁殖をするといった特徴があります。
日本においてカモシカは、1930年代頃までは肉は食用、毛皮は敷物、角はカツオ鈎などに利用するため、狩猟の対象でしたが、生息数の減少から34年に国の天然記念物に指定されました。その後も収入の足しにするための密猟が絶えず、全国的に個体数が減少し、中国地方では絶滅しました。55年に特別天然記念物になり、全国的に保護意識が向上しましたが、個体数が増加することによって農林業に対する被害が問題になっている地域もでてきました。
九州においては大分・熊本・宮崎の3県に生息しており、この3県の合同で毎年調査が行われています。2018・2019年の調査結果によると、九州における個体数は200体程度と考えられています。
日向市においては2022年4月に東郷町八重原で保護されたのを最後に目撃証言は挙がっていません。
◆猟師のみなさまへ
罠にカモシカがかかってしまうことがあります。1人で放獣することはたいへん危険ですので、必ず複数人で行ってください。
◆カモシカを目撃した方へ
カモシカを目撃した場合、日時、場所、具体的な情報を日向市教育委員会にお伝えください。研究データとして使用させていただきます。可能な場合は写真や動画を撮影してください。ただし、撮影に当たってはご自身の身の安全を最優先し、大声を出す等の行為は危険ですのでおやめください。
問い合わせ:教育総務課文化財係
【電話】66・1036