- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道ニセコ町
- 広報紙名 : 広報ニセコ 令和7年10月号
◆05 地域経済の活性化
基盤産業である農業については、新たな作物生産への取り組み支援により成果を上げるとともに、2014(平成26)年に着工した国営農地緊急再編整備事業は、2027(令和9)年度の完成に目途を付けることができました。
観光においては、持続する癒しのリゾートとしての価値を高めるため、ニセコ観光圏を立ち上げ、交通においては国交省の支援を受け、冬季タクシーの拡充策として「ニセコモデル」を実施しました。
商工業の振興にあたっては、世界のお茶で有名な「株式会社ルピシア」や、八海醸造株式会社のウイスキー工場「ニセコ蒸溜所」を開設いただくなど、食品加工分野での展望を開くことができました。また、商工会との連携による「地域産業活性化対策事業」などにより、商工会員数を231事業者(2025年1月末)と拡大させることができました。
本町の経済発展の歴史を担ってきた「ニセコ中央倉庫群」を交流拠点として整備し、また、林業の地域循環や経済の地域循環を図るため、株式会社ニセコ雪森考舎を創設。ふるさと納税にも、地域とのつながりを持てる「e旅納税」を導入し、地域活性化の基盤を作ることができました。
◆06 暮らしの安全
各地で発生する災害への備えを強化するため、災害備品の整備と併せ、防災計画の整備やラジオニセコの開局による情報コミュニティ機能の向上を図りました。
老朽化し、耐震性のない役場庁舎を省エネの高気密高断熱庁舎として新築し、懸案の消防庁舎も建設に着手することができました。
また、SDGsを推進するとともに、慢性的な住宅不足解消を図るため、株式会社ニセコまちによる新たな街区「ニセコミライ」の整備にも着手し、公営住宅のミスマッチ解消策として、町営住宅18戸の整備に着手しました。
高齢者が安心して暮らすことができるよう、特別養護老人ホームとの連携による認知症対応型のグループホーム「きら里」を整備し、デマンド型「にこっとバス」を導入、移動手段の確保を進めました。今後、移動の自由をさらに向上させる対策に期待します。
◆07 ニセコ町の未来へ
町では、これまでの住民自治の実践を私たちのまちの憲法「ニセコ町まちづくり基本条例」として、また、環境への熱い思いを「環境基本計画 水環境のまちニセコ」としてまとめ、見直しをしてきました。主産業の農業も観光も、美しい景観と環境があってこそ。人間の尊厳を大切にする「小さな世界都市ニセコ」から「環境創造都市ニセコ」へ。そして「こども未来共創都市ニセコ」へと、子どもの笑顔が輝く「相互扶助」のまちづくりを、さらに進めていただけるよう期待しています。
16年間、ありがとうございました。






