- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県
- 広報紙名 : 岩手県広報誌「いわてグラフ」 令和7年9月号
国際的に通用する働き方を整え、社会の変化に対応し、若者や女性にとって魅力ある「選ばれるいわて」となるためには、ジェンダーギャップを解消することが非常に重要です。
ジェンダーギャップとは、男女の違いから生まれるさまざまな格差のことを指します。例えば、「就業率の男女差」や「共働き家庭の家事・育児時間の格差」などが挙げられます。
このような格差は、「男性や女性はこうであるべき」といった無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)が、働く環境や制度に影響を及ぼして生じています。
若者や女性が暮らしやすい・働きやすい「選ばれるいわて」であるために、家庭や地域、職場など、さまざまな場面でのジェンダーギャップの解消に向けて、オール岩手で取り組んでいきましょう。
イラストがあります。
家事:男女が一緒に食事の支度をしています。エプロン姿の男性がフライパンで調理をし、女性が食材を手にしています。
育児:女性が子どもを抱きあげて、男性がその子どもをあやしています。
仕事:胸にネームタグを下げた男女が話をしています。
※イラストは本紙またはPDF版をご覧ください。
■岩手県におけるジェンダーギャップの現状
2つのグラフがあります。
1、県内の事業所における男女別常用労働者数の割合
(出典・令和6年度 女性活躍推進に関するアンケート調査結果)
2014年、2018年、2021年、2024年の男女別常用労働者数がパーセントで示されています。
2014年:男性60.1パーセント、女性39.9パーセント
2018年:男性58.2パーセント、女性41.8パーセント
2021年:男性55.1パーセント、女性44.9パーセント
2024年:男性50.9パーセント、女性49.1パーセント
※グラフは本紙またはPDF版をご覧ください。
2、共働き世帯における、女性の家事時間に対する男性の家事時間の割合推移
(出典・県の施策に関する県民意識調査結果報告書)
2021年から2025年までの女性の家事時間に対する男性の家事時間の割合の推移が示されています。
2021年:36.5パーセント
2022年:39.2パーセント
2023年:39.7パーセント
2024年:43パーセント
2025年:42.6パーセント
※グラフは本紙またはPDF版をご覧ください。
■ジェンダーギャップの解消に向けて
身の回りでジェンダーギャップを感じたことはありますか?
若者や女性が暮らしやすい・働きやすい「選ばれるいわて」であるためには、
さまざまな人や団体が、ジェンダーギャップ解消の必要性を理解し、行動に移していくことが必要です。
県は、家庭や地域、職場などと連携し、オール岩手でジェンダーギャップ解消を進めていきます。
オール岩手で取り組もう!
○エンパワーメント
誰もが自分の能力を発揮し、社会や組織の意志決定に参画する
・デジタル分野における女性のスキル取得と就労を支援
・女性の起業を支援
・農林水産業の女性グループの経営力・自主企画力の向上に向けた取り組み支援
○家庭・地域で
イラストがあります。
アンコンシャス・バイアスのセミナーを聞いてみようかなと考えている女性。
学校の出前講座でジェンダーギャップの話を聞いたよと得意げな男の子。
※イラストは本紙またはPDF版をご覧ください。
・家庭・地域における性別に関わる役割分担意識の見直しを促進
・若者のライフデザインの形成を支援
・「家事育児シェア」の普及浸透に向けたキャンペーンの展開など、男性の家事育児への参画促進
・地域において男女共同参画を推進する人材を養成
・学校への出前講座
○職場で
イラストがあります。
僕は残業するべきなのかな?と腕組みをする男性。
私も管理職・役員を目指したいと顎に手を当て考えている女性。
※イラストは本紙またはPDF版をご覧ください。
・経営者の意識改革
・男性社員の意識改革
・ものづくり企業や建設業のイメージアップ
・働きやすい職場環境の整備
・従業員のやる気や職場への愛着を高める取り組みを支援
・働く人が新たなスキルを学ぶ取り組みを支援
これらによって
ジェンダーギャップの解消
若者・女性に「選ばれるいわて」へと繋がります。
イラストがあります。
4人の家族がにこにこしながら万歳をしています。
※イラストは本紙またはPDF版をご覧ください。