- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県鹿角市
- 広報紙名 : 広報かづの 令和7年7月号
■テーマ1 何歳になっても生き生きと活躍できる鹿角
全ての人が、住み慣れた地域で安心して生き生きと暮らせるよう、地域包括支援センターなど、身近な相談先の機能強化を図るとともに、地域生き活きサロンやシルバーリハビリ体操、フレイル対策などを活用し、介護予防と生きがいづくりの充実を図ります。
また、地域住民との共動による移動手段や、AIシステムを活用した公共ライドシェアなどによる持続可能な交通システムの構築を検討していきます。
地域医療については、将来を見据えて真に必要な医療環境を維持・創出していくための中長期的な指針となる「医療ビジョン」を策定します。
■テーマ2 子育て環境の充実と一人一人が希望を叶えられる鹿角
多様な価値観や考え方を尊重しながら、誰もが安心して子どもを持つことができるまちの実現を目指し、結婚を望む独身男女の出会いの機会の創出や、結婚生活の基盤づくりを支援します。
また、出産前から出産後まで、不安や負担を感じることなく、安心して子どもを産み、育てられるように、出産、育児の経済的支援のほか、こども家庭センターやファミリー・サポート・センターなどによる、地域ぐるみで切れ目のない母子保健・子育て支援体制を強化します。
このほか、子育て世帯の経済的負担を軽減するため、来年度からの小・中学校の給食費無償化の実施を検討していきます。
また、全ての市民が、仕事や家庭、地域活動などの中で、それぞれの役割を果たし、やりがいを感じることで、持続可能なまちづくりの原動力となるよう、柔軟な働き方の実現に取り組む企業の応援や、地域づくり協議会などの体制強化などに取り組み、心豊かに、希望を持って暮らすことができる社会環境を整えます。
■テーマ3 豊かな人生を築く力を育む鹿角
まちづくりは「人づくり」であり、本市の将来を担う世代の育成は重要な責務です。未来の世代には、複雑化・多様化していく社会に対応し、力強く未来を切り拓いていく力を身につけるため、教育を通じて、一人一人が意欲的に学んでいくことが最も大切です。
そのためには、学ぶ環境を充実させ、ICTを活用した授業や校務支援システムの活用の促進を図ります。また、中学校部活動の地域移行などを通じた学校と地域および保護者との連携強化により生じるゆとりを、教員の研修機会の充実に生かし、教員自身が学び続けることができる環境づくりと、教員が児童・生徒一人一人に向き合う時間を確保していきます。
そのほか、鹿角高校の魅力向上のための新たな取り組みを進め、義務教育から高等教育までを見通した教育環境と、地域との共動による学びを充実させます。
また、未来を担う若者が地域や多様な人と関わる機会をつくるなど、若者を社会全体で育んでいくことで、地域で主体的に活躍できる環境を整えていきます。さらに、若者が民主主義の仕組みを学び、社会参画の意識を醸成する機会として、少年議会の開催を検討していきます。
一方で、限られた行政資源を地域の活力向上と市民福祉の増進に集中的に配分し、効果的かつ効率的な行政運営を進めるには、不断の行財政改革に取り組む必要があります。
公共施設やインフラの更新費用、維持管理費の圧縮が大きな課題であり、再編や統廃合など、何を残し、何を止めていくべきか議論を重ねる必要があります。
こうした行財政運営に関する改革の考え方と基本方針については、現在進めている第7次鹿角市総合計画後期基本計画の策定に合わせて示しながら、総合計画の実効性を高めていきます。