くらし 鹿角市議会 6月定例会行政報告(2)

■熱中症対策クーリングシェルター
熱中症による健康被害の発生を防ぎ、市民の生命と健康を守るため、公共施設と民間施設をクーリングシェルターに指定しました。今年度は、4月23日から10月22日まで開設することとし、熱中症警戒情報が発表された場合に施設を開放しています。
クーリングシェルターは、市役所本庁舎など9カ所の公共施設と、金融機関など17カ所の民間施設です。また、涼(すず)み処(どころ)として郵便局10カ所に協力をいただき、官民一体で取り組んでいきます。

■路線バスの再編
八幡平地区における路線バス廃止後の代替交通について、交通事業者への聞き取り調査のほか、地域住民のワークショップを開催し、再編計画を取りまとめています。
再編計画では、鹿角花輪駅と八幡平市民センターをつなぐ循環バスと、市民センターと各集落をつなぐデマンド型タクシーを組み合わせた、コンパクトで持続可能な公共交通へ転換を図っていくこととしています。
デマンド型タクシーについては、本年10月からの実証運行開始を目指し、事業者などとの調整や住民周知などを進めていきます。

■主食用米の作付け状況
需要に見合った「生産の目安」は昨年から208ヘクタール増の2181ヘクタールに対し、農家から提出された5月末現在の作付計画面積は2273ヘヘクタールで、生産の目安を92ヘクタール上回っています。
各経営体がそれぞれの経営状況や米価などを総合的に判断した結果と捉えており、米の在庫不足や米価上昇などの状況下で、飼料用米などの新規需要米から主食用米に切り替える経営体が増えています。
国では、令和7年産米の需給見込みは、今後も国内消費の減少傾向が続くと見込んでいますが、昨年から続くコメ在庫量のひっ迫の影響もあることから、鹿角地域農業再生協議会では、生産者に対し、需要に見合った生産を促しています。

■大型連休中の入り込み状況
前年と比較して、観光施設は約79・3%、宿泊施設は約67・3%にとどまりました。連休が前半と後半に分かれたほか、天候不順により、アスピーテラインの通行止めが4日間発生したことなど、複合的な要因が影響したものと捉えています。

■インバウンドの入り込み状況
令和6年の外国人の宿泊実績は1万8585人となり、コロナ禍前の令和元年実績である1万4743人を上回りました。今後も、本市の魅力をSNSなどにより効果的に発信し、インバウンドの誘客につなげていきます。

■新規高卒者の就職状況
今年3月の新規高卒者については、鹿角高校および比内支援学校かづの校の就職希望者45人全員の就職が決まり、このうち、県内就職率は84・4%で昨年を16・1ポイント上回りました。また、鹿角管内就職者の割合は66・7%で昨年を15・0ポイント上回り、市内企業の福利厚生が充実してきていることや、関係機関が連携し、中学生期から市内企業の魅力や情報を伝える取り組みを進めていることの効果によるものと考えています。

問合せ:総務課行政班
【電話】30-0203