- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県常総市
- 広報紙名 : 広報常総 2025年9月号
■支えあいの地域づくり
市では、平成28年度から助け合い活動の創出と地域ネットワークの仕組みを目指し、地域支えあい協議体を立ち上げました。住民がそれぞれの困りごとを共有し、より暮らしやすい地域を目指して社会資源の把握に取り組んでいます。
生活支援コーディネーターは、地域住民と協力しながら暮らしやすいまちづくりの進行役として活動しています。
今回は、3人の生活支援コーディネーターに地域での支えあいについてインタビューしました。
▽社会資源を知り、共に支え合うことが安心・安全なまちづくりに
特定非営利活動法人みんなの広場 理事長 鈴木悦子さん
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らすために、支えあい協議体で困りごとや要望を聞き、地域の社会資源とつなげて支援体制を整えています。住民と信頼関係を築くことを大切にしており、医療機関や福祉関係者との連携も進めています。また「地域の見える化」を進め、地域住民が助け合える場作りを目指しています。
▽幅広い層の方に関心をもってもらい支援を広げていきたい
常総市社会福祉協議会 横島三知恵さん
活動を通じて、お茶飲み会や移動スーパーなどの交流の場が増え、サービスの提供を受けることから自主的な支えあいへと進展していると感じています。
今後は若い層の住民にも関心をもってもらい、地域課題に対する支援を広げていきたいです。
▽多世代とのつながりを深め地域の関心を高めたい
常総市社会福祉協議会 佐藤優子さん
この取り組みから、高齢者の居場所やサロンの立ち上げが進みましたが、ボランティアの担い手が不足していると感じています。
多世代とのつながりを深め、地域への関心を高めていきたいと考えています。また、地域住民との情報共有を強化し、支援の輪を広げていきたいです。
●実際にどんな活動をしているんだろう?
▽地域支えあい協議体レポート
「見守り・声かけ」をテーマに7月25日岡田地区で地域支えあい協議体が開催されました。生活支援コーディネーターのほか、住民や民生委員が参加し、地区内での課題が検討されました。
話し合いでは、民生委員の地域での役割について取り上げられ、民生委員の人手不足・高齢化などが課題として挙げられていました。
近隣住民も見守り・声かけに参加をすることが重要であり、コロナ渦以降に住民同士の交流が希薄になった今、以前のような顔を合わせた交流の機会を増やしていきたいと話し合っていました。
■医療現場からの支えあい体制
▽常総地域を支える医療介護連携会が開催されました
7月9日に開催した「常総地域を支える医療介護連携会」は令和6年7月に立ち上がり、今回で5回目を迎えました。
高齢者が「自宅で最期まで過ごしたい」という望みに対して最大限力になれるよう、志を持った医療・介護専門職、行政関係者などが参加しています。本連携会では参加者同士の対話が何よりも重要と考え、年齢や職業が異なる方同士でグループを組み、毎回多くの時間、課題解決に取り組んでいます。
今回は、講師に水海道さくら病院コミュニティナースの小笠原彩花さんを迎え、医療・介護専門職が地域貢献をする上での考え方について学びました。講義後は総勢70人を超える参加者でグループワークを行い、活発な意見交換などが行われました。
参加者が本連携会で得た知識や経験はそれぞれの仕事に役立てられ、結果として地域高齢者に還元されています。
問い合わせ=(水)高齢福祉課
【電話】内線4210・4251