くらし 【特集】在宅避難~自宅にとどまる防災のカタチ~(4)

■Step(3)何をどれだけ?備蓄の基本
○生きるために必要不可欠な(1)食べる(2)飲む(3)排泄するを意識して備蓄する
○乳幼児・高齢者・ペットなど家族構成に合わせた備えを→最低3日分、できれば7日分

《備蓄品リスト(例)》
□飲料水・食料品
・飲料水(1人1日3ℓ×家族の人数)
・食料品(缶詰、レトルト食品など)

□乳幼児のいる家庭の備え
・紙おむつ
・乳幼児用おやつ
・おしり拭き
・哺乳瓶消毒グッズ
・哺乳瓶
・ミルク(液体、粉)
・スプーン等

□要介護者のいる家庭の備え
・介護食
・大人用紙おむつ

□ペットのいる家庭の備え
・ペットフード
・トイレ用品

□ライフライン停止の備え
・ライター等
・カセットコンロと燃料
・電池、モバイルバッテリー
・ラジオ
・懐中電灯、LEDランタン
・マウスウォッシュ
・体拭きウェットタオル
・水のいらないシャンプー
・携帯トイレ

□日用品・衛生用品
・ティッシュ、ウェットティッシュ
・割り箸、紙皿、紙コップ
・ラップ、アルミホイル
・タオル類
・生理用品
・救急セット
・手指消毒液、マスク
・ビニール袋

◆ローリングストックで備蓄
ふだん食べているものなどを多めに備え、使用した分を買い足して常に備蓄を保つ方法です。日用品や使用期限のある備蓄品でも活用できます。

■重要!災害時のトイレ問題
水害や地震などの災害時には、断水により自宅のトイレが流せなくなることがあります。携帯トイレを備蓄しておけば、断水時でも便器が破損していなければ、取り付けて使用することができます。家族全員分を数日分備えることが大切です。

《携帯トイレの使い方(例)》
▽トイレに袋を取り付ける。使用後、凝固剤を振りかけて固める

▽空気を抜いて口をしばり、ごみの収集まで他の可燃ごみとは分けて保管する

備えておくべきトイレの必要数(例)
(4人家族の場合)
1人1日5回×4人×1週間=140回分

■今日の備えが、明日の安心に~在宅避難は準備がカギ~
災害が発生したとき、自宅にとどまって安全に過ごすためには、事前の準備と判断力が欠かせません。重要なことは、自分の家が安全な状態にあるかどうかを冷静に見極めることです。
在宅避難を成立させるには、停電や断水といった非常時を想定した備蓄が不可欠です。水や食料の確保はもちろん、携帯トイレや情報収集手段、非常用電源なども揃えておくことが求められます。特に、日常的に使う物と分けずに〟使いながら備える〝工夫をすることで、無駄なく備蓄できます。
また、在宅避難の場合でも、避難所での支援が受けられます。物資の不足が心配な場合は、各指定避難所へご相談ください。
家族で話し合って「災害時にどう行動するか」を共有しておくことも大切です。連絡手段や集合場所、避難の判断基準などを事前に決めておけば、いざというときにも落ち着いて行動できます。
ハザードマップや防災情報を活用し、日頃から災害を意識して備えを進めていきましょう。

問合せ:危機管理課
【電話】(内線2213)