- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鴻巣市
- 広報紙名 : 広報こうのす「かがやき」 令和7年8月号
◎9/10は下水道の日
私たちの生活を支える下水道。その普及促進を目的として、9月10日は「下水道の日」と定められています。日々の生活で家庭のキッチンやトイレから出た水は、いったいどこへ行くのでしょうか。当たり前のように使っている下水道の仕組みや役割、そして私たちにできることを考えてみましょう。
■快適な生活の縁の下の力持ち下水道の仕組みと役割
下水道は、私たちの生活に欠かせないインフラのひとつです。家庭などから出た排水の多くは、下水管を通って処理場に送られ、きれいな水として川などに戻されています。下水道には、雨水と汚水をひとつの下水管きょに集めて処理する合流式と、雨水と汚水を別々に集め、汚水は処理場できれいにし、雨水はそのまま河川などに放流する分流式があります。鴻巣市の下水道は分流式です。
鴻巣市は、埼玉県の荒川左岸北部流域下水道へ接続しているため、処理場施設を有しておらず、汚水は桶川市内にある荒川左岸北部流域下水道の終末処理場(元荒川水循環センター)まで送られ、きれいな水に処理した後に元荒川に放流されます。また、下水道は大雨の際には雨水を速やかに排出し、浸水や冠水を防ぐ働きも担っています。
このように、下水道は生活の快適さと都市の安全を両面から支える重要な存在ですが、正しく使わないと管の詰まりや処理場の機能の低下につながる恐れがあります。下水道とその先の環境を守るために、一人ひとりが適正な利用を心がけましょう。
▽市内の下水道管敷設情報を公開しています
鴻巣市内の下水道管敷設情報を地理情報提供システム「こうのとりっぷ」で公開しています。「こうのとりっぷ」では、市の公共施設や防災・まちづくりの情報など様々な地図情報を公開していますので、ぜひご利用ください。
■ひなちゃんが行く!元荒川水循環センター
元荒川水循環センターは桶川市東部にあり、鴻巣市・熊谷市・行田市・北本市・桶川市の5市の下水をまとめて処理しています。県内では4番目に大きい下水処理場で、日最大汚水量は約184,000立方メートル、管きょ施設延長は54kmにもおよびます。
(1)ここが入口!大きな建物だな~
(2)このポンプで下水をくみ上げるよ
(3)向こうが見えるくらい透明な水!
(4)きれいになって川へ帰るんだね~
取材協力:
埼玉県下水道局荒川左岸北部下水道事務所
(公財)埼玉県下水道公社(荒川左岸北部支社)
《汚水処理の流れ》
(1)沈砂池…下水管を通ってきた下水は最初にこの池に流れ込みます。ここでは大きなごみを網目状のスクリーンにかけて、土砂類を沈殿させ取り除きます
(2)
最初沈殿池…沈砂池で沈まなかった細かいゴミをこの池で時間をかけて沈殿させ取り除きます。
反応タンク…活性汚泥(微生物の塊)を加え、空気を送りながらかきまわします。
(3)最終沈殿池…活性汚泥を沈殿させます。上澄みの水は消毒され河川に放流されます。
(4)消毒設備
「見学、とっても楽しかった~!誰でも見学できるから、みんなもぜひ行ってみてね!」
※見学には予約が必要です
■元荒川水循環センターのご案内
〒363-0007 桶川市小針領家字堤内939
問合せ:
荒川左岸北部流域下水道について…荒川左岸北部下水道事務所(【電話】048-728-0016)
処理場の維持管理・施設見学について:(公財)埼玉県下水道公社荒川左岸北部支社(【電話】048-728-2011)
■下水道は正しく使いましょう
下水道は快適な暮らしと自然を守る大切な仕組みです。
下水道設備と豊かな水環境を未来につなげるため、下水道を正しく使っていきましょう。
◇油やごみを流さない
下水管の詰まりの原因になるほか、処理場で汚れを分解している微生物に悪影響を与えるため、流さないでください。
◇トイレットペーパー以外は流さない
詰まりの原因になるため、トイレではティッシュ、紙おむつ、生理用品などは絶対に流さないでください。
◇排水口をチェックする
お風呂や洗面台の排水口にゴミがないかチェックしましょう。髪の毛やせっけんなどの固形物は詰まりの原因です。
◇汚水桝の点検と清掃を行いましょう
半年に1度は宅内汚水桝のふたを開けて、汚物等が詰まってないか確認し、清掃をしましょう。
問合せ:下水道課
【電話】(内線3237)