くらし 議会だより(8)

●建設関係
・下水道事業の今後について
獅子倉晴樹議員:下水道事業は、市民の暮らしに欠くことのできない都市基盤の1つであり、市民が安心安全に生活を送るために重要で不可欠なライフラインです。将来にわたって安全で快適な生活環境を維持するために、下水道施設の維持管理や更新工事を計画的に進めることが重要と考えますが、市のお考えを伺います。
上下水道部長:朝霞市の下水道事業ですが、昭和57年の供用開始から40年以上が経過しているため、今後耐用年数を迎える下水道施設が増加することとなり、対策を行っていく必要があると考えています。そのため、下水道管の維持管理・修繕のための計画である下水道ストックマネジメント計画に位置づけた重要管路、約120kmを6期に分けて点検調査を行い、その結果を基に、補修が必要な箇所の修繕、改築工事等を実施していく予定です。

・公園内のトイレの洋式化・修繕の予算確保
飯倉一樹議員:市内の公園44か所のうち30か所に公衆トイレがあります。国土交通省「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」では高齢者等の利用者には和式便器の利用は足腰への負担から困難を伴うため、洋式化するのが望ましいとされています。また、ベビーベッドが設置されていても破損や汚損が放置されたままの状態が続いています。日常的に使用され、市民の身近な憩いの場である公園のトイレの洋式化・修繕費用を予算でしっかり確保していく必要がありますが市長の見解はいかがですか。
市長:公園管理事業の施設等の修繕料について、把握している必要な経費については計上すべきと考えています。
その他の質問項目:宅配ボックス支援/気候変動対策/公共空間利活用/シビックプライドの高揚/市の認知度向上/ドラマ・アニメのコンテンツツーリズム等

●民生関係
・安心して搾乳できる環境づくりについて
駒牧容子議員:現在多くの人が利用する施設には、赤ちゃんにミルクをあげることができる「授乳室」の設置が進んでいますが、「搾乳(さくにゅう)」もできることについては、まだ一般の理解が進んでいません。女性が出産後安心して社会参画ができ、健康に活動するためにも、社会全体が出産後の女性の健康管理について正しく理解し、公共施設において安心して搾乳ができる環境を整えることが重要であると考えます。安心して搾乳ができる環境づくりについて朝霞市の取り組みを伺います。
こども・健康部長:令和7年2月、県より授乳できる赤ちゃんの駅において、搾乳可能である旨の表示依頼の通知を受け、現在まで、保育園、児童館など、市内41か所の市有施設に搾乳可能である旨の表示をしています。公共施設によっては赤ちゃんの駅を設置できない場所もありますが、授乳、搾乳等の必要がある場合には、職員にお声がけいただければ、会議室など、空いている個室を授乳室として利用いただけるよう、臨機応変に対応しています。
その他の質問項目:障がい者支援「親亡き後問題」/熱中症対策について/公共交通(1)わくわくワゴンねぎし号・ひざおり号(2)市内循環バス「内間木線」

・安心な暮らしのために「終活支援について」
宮林智美議員:少子高齢化が加速する中で家族の在り方も大きく変化しています。単身高齢者はこの20年で倍増しています。頼れる家族がおらず入院等に関して自分の意思を伝えられないときや亡くなった後の葬儀や納骨、遺品の整理等不安を抱える方も少なくありません。家族の有無にかかわらず誰もが安心して生きていき、亡くなった後も尊厳が守られる仕組み作りが必要です。まず、終活に関する相談の窓口を設置すべきと考えます。本市において終活支援の現状の取り組みについて伺います。
福祉部長:現在、朝霞市では、終活に関する直接的な取り組みは行っていませんが、医療と介護の連携を図ることから、アドバンス・ケア・プランニングの普及に取り組んでいます。アドバンス・ケア・プランニングは、本人が受けたい将来の医療および介護について、本人、家族、医療、介護の専門家と繰り返し話し合い、その内容を共有しておく取り組みです。令和6年度は、医療職、介護職で構成するワーキンググループを中心に、専門職同士の情報交換会や市民向けのおとどけ講座を実施しており、今年度も継続して実施する予定です。
その他の質問項目:乳幼児の避難支援について/学校給食について/HPVワクチンの予防接種の周知について/ペットボトルキャップ分別改修事業について

・高齢者の虐待防止について
増田ともみ議員:年々増加傾向にある高齢者の虐待ですが、対応には被虐待者だけでなく虐待をしてしまう側にも目を向ける必要があると考えます。市における虐待防止について、現状と対応、今後の課題について伺います。
福祉部長:高齢者に対する虐待防止に関する取り組みについては、地域包括支援センターが窓口となり、虐待の早期発見・早期対応に努めています。相談対応の実績は、令和4年度37件、令和5年度31件、令和6年度37件で、横ばいの傾向となっています。また、認知症に関わる取り組みとしては、認知症介護家族のつどい「知恵袋」や、認知症の人やその家族、地域の方が定期的に集まる「オレンジカフェ」を開催するほか、認知症の知識や予防について理解を深めていただくよう、「認知症家族介護教室」や「認知症講演会」を開催しています。今後、引き続き高齢者の権利擁護について周知に努めるとともに、虐待においては早期発見・早期対応に努めていきます。
その他の質問項目:子どもの虐待防止について/障害者の虐待防止について