くらし 黒部市国際友好都市 韓国・三陟市と公務員の相互交流をしています

国際友好都市韓国・三陟市と黒部市は、平成10年に「公務員相互派遣に関する協定」、平成14年には「スポーツ(マラソン)相互交流に関する協定」を結び、以来、公務員の相互派遣やマラソン選手の相互派遣を通じて親交を深めてきました。
今年度は、公務員相互派遣として黒部市からは嶋崎未穂さんが(4~10月)、三陟市からはチョン・ダウンさんが(5~11月)それぞれ派遣されています。黒部市と三陟市の友好の懸け橋として奮闘するお二人にお話を伺いました。

◆チョン・ダウンさん
JEONG DAEUN
정 다은
趣味:バドミントン、ギター
好きな日本語:「ものは試しだ」

◇日本語の勉強を始めたきっかけは?
中学生のとき、何気なく観始めた日本のドラマ「女王の教室」の、韓国ドラマにはないストーリー展開に衝撃を受けました。そこから日本のドラマやJ︱POPに興味を持つようになりました。当時はアイドルグループ「嵐」が好きで、嵐が出演するバラエティ番組を観たり日本語の歌詞を書き取ったりして、日本語の意味を調べながら独学で楽しみながら勉強していました。

◇黒部市への派遣に応募した理由は?
日本語を本格的に学びたいという気持ちはずっとありましたが、就職のことを考えて大学は看護学科に進み、卒業後は病院に就職しました。それでも、日本語の勉強や日本での生活への憧れは心の中に残り続けていました。病院を辞めて2019年に三陟市役所に就職し、黒部市との交流制度があることを知って、「ぜひ行きたい!」と思いましたが、翌年から新型コロナウイルス感染症の影響で交流が一時中断されてしまいました。その間も交流再開を願いながら日本語の勉強を続けてきました。そして今回、念願かなって黒部に来ることができました。

◇日本でやってみたいことは?
黒部ダムは韓国でも人気の観光スポットなので行ってみたいし、小京都といわれる金沢にも興味があります。でも、一番楽しみにしているのは、黒部の皆さんと趣味のバドミントンやギターを通じて交流することです。短い期間ですが、たくさんの方と関わり、日本の文化や礼儀作法を身につけるとともに、韓国の文化についてもお伝えしたいです。お互いの国のことを理解し合い、両国の関係がさらに良くなることを願っています。

◆嶋崎 未穂(しまざき みほ)さん
SHIMAZAKI MIHO
시마자키 미호

4月から始まった韓国での研修も半分を過ぎました。三陟での生活は、最初は慣れないことも多く、湯船に浸かる習慣がないことやキャッシュレス社会がとても進んでいて高齢者もみんなスマホを使っていること、食事をコミュニケーションの時間としてとても大切にしていて、みんなで食卓を囲むこと、カフェ文化が盛んで食後は必ずカフェに立ち寄ることなど、いろんなことが新鮮です。三陟の皆さんには休日も含めてとても親切にしていただき、保健師である自分の希望に沿って福祉関係の事業や施設見学などの時間も多く取っていただきました。
残りの研修では、まだ訪れていない三陟の有名な観光地の洞窟や美しい海岸沿いを走るレールバイクなどを体験してみたいです。