くらし 美浜発電所の状況について

・美浜1号機 廃止措置中(平成29年4月19日~)
・美浜2号機 廃止措置中(平成29年4月19日~)
・美浜3号機 運転中(令和7年6月18日~)

■美浜発電所3号機第28回定期検査の終了と本格運転開始について
美浜3号機は、令和7年3月2日から第28回定期検査(※1)を実施していましたが、5月21日に原子炉を起動、5月23日から調整運転を行った後、6月18日に最終検査にあたる総合負荷性能検査を完了し、本格運転が再開されました。
今回の定期検査では、原子炉本体や原子炉冷却系統設備、放射線管理設備等の点検を実施するとともに、主要な工事として、芯金を使用して曲げ加工した配管から芯金を使用せずに曲げ加工した配管に取り替える「1次系強加工曲げ配管取替工事」が実施されました。
また設備の保全対策として、2次系配管肉厚の管理指針に基づき、「2次系配管の点検および取替」が実施されました。
※1 原子力発電所では、原子炉等規制法に基づき、設備を安全な状態に保ち、トラブルを未然に防止して安定した運転を続けるため、定期的に発電を停止し、検査を行うこととなっています。

■定期検査中におけるトラブル事象について
◆美浜3号機炉内外核計装照合校正誤りによる運転上の制限の逸脱と復帰
定格熱出力一定運転に向けた出力上昇中の5月26日午後9時頃に、運転員が炉外核計装の指示値が原子炉出力より10%低くなっていることを確認し、再校正を実施しました。原因を調査した結果、5月26日午後5時3分に入力した炉内外核計装照合校正データに誤りがあり、5月27日午前3時34分の再校正までの間、保安規定の運転上の制限(※2)を逸脱した状態にありました。なお、再校正により正常値に復帰していることが確認されました。※2原子力発電所の安全機能を確保するために必要な機器の台数や原子炉の状態ごとに順守すべき温度や圧力の制限を定めているもの。一時的にこれを満足していない状態が発生すると、運転上の制限の逸脱を宣言し、予め定められた時間内に措置を行うことが必要になりました。

▽原因
入力データ作成に関する手順書に入力値の引用元が明記されておらず、本来、炉外核計装盤の値を引用すべきところを、定格熱出力一定運転時のプラントコンピューターのデータを閲覧する端末から引用した値を入力していました。
なお、本事象による他設備及び周辺環境への影響はありませんでした。

▽対策
入力データ作成に関する手順書に入力値の引用元(炉外核計装盤)を明記し、データ引用元を複数人でチェックするとともに、今回の事象を題材として原子炉起動時の炉心管理や炉心出力監視の重要性を再認識することを目的とした、事例研修を実施することとしました。


※詳しくは、本紙をご覧ください。

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【電話】32-6700