- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県いなべ市
- 広報紙名 : いなべ市情報誌 Link 2025年9月号(vol.262)
▼災害時に強いラジオ局
〇防災課 新美銀太
これまでの災害では、多くの自治体が被災後に市民への情報配信のため臨時災害エフエムを立ち上げてきました。臨時災害エフエムとは、被災自治体が臨時の免許で短期間運用するラジオ局で、災害廃棄物や給水、道路、医療、交通など生活に直結する情報を地域住民に対して一斉に伝える仕組みです。令和6年1月1日の能登半島地震でも、輪島市町野地区で臨時災害エフエムが活用されています。
被災直後からの大きな課題は「情報」の伝達だと言われています。臨時の災害向けエフエムを一から立ち上げるには、国の許可や専門団体との手続きが必要で、放送を始めるまでどうしても時間がかかります。市としてはあらゆる手段で情報を発信しますが、媒体は一つでも多い方が有効です。平時からいなべエフエムがあることは、災害時に市の注意喚起や生活情報を迅速に届けられるということ。日頃の放送体制と地域ネットワークをそのまま生かせる安心感が、いなべ市の力になります。
▽防災ラジオ配布中!
市内の世帯・事業所に、防災ラジオを無償貸与しています。緊急防災情報は、いなべエフエムの電波を通じて一斉放送されます。平時はAMやFMとして使うことができ、緊急時は放送を聞いていなくても、自動的に防災ラジオが起動して放送されます。ラジオを持っていない人やラジオに不具合のある人は防災課へ問い合わせてください。
〈正しい使い方〉
・いなべエフエム(86.1MHz)が受信できる場所に設置すること。受信が不安定な場合、CTY加入世帯はアンテナケーブル接続で改善します。(無償貸与)
・必ず家庭用コンセントから常時給電すること
・電池は3年を目安に交換推奨で、単3形の充電式ニッケル水素(2000mAh12V)を使用すること。なお、電池交換の費用は個人負担です。推奨外の電池は故障の原因になるほか、消耗した電池のまま使うと液漏れの恐れがあります。
問合せ:防災課
【電話】86-7746
災害時の情報発信拠点と、人と地域を結ぶ役割の両面を持ついなべエフエム。
平時も暮らしに寄り添う、身近な声の窓口です。いなべエフエムへ、あなたの気づきや疑問、体験談をひとことからでもぜひお寄せください。