- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府池田市
- 広報紙名 : 広報いけだ 2025年7月号
~安定した経営をめざして~
■(市政情報)公営企業業務報告
6年度下半期(6年10月1日〜7年3月31日)の水道・公共下水道・病院事業の業務報告をします。
◆水道事業
6年度下半期の収入は13億8,947万円(前年度同期比1億2,559万円増)で、支出は17億3,030万円(同9,918万円減)です。上半期分を加えた年間執行額は、収入24億6,716万円、支出22億1,457万円で、収支差し引き額から投資的経費に係る消費税など1億2,464万円を差し引いた額1億2,795万円が当年度純利益です。
本年度は、第2次施設整備計画に基づき、古江浄水場中央監視制御装置更新工事、余野川取水設備更新工事、配水管布設替などを行いました。
経営面では、6年1月の料金改定により給水収益が増加し、黒字を計上しました。今後も厳しい財政状況が見込まれることから、なお一層の効率的経営に努め、安全で良質な水道水を安定して供給していきます。
◇水道事業予算執行の状況
◆公共下水道事業
6年度下半期の収入は19億9,413万円(前年度同期比7,810万円増)で、支出は24億2,002万円(同9,055万円増)です。上半期分を加えた年間執行額は、収入29億2,689万円、支出28億1,907万円で、収支差し引き額から投資的経費に係る消費税など4,962万円を差し引いた額5,820万円が当年度純利益です。
本年度は、汚水管渠(きょ)の耐震化や更新を行うとともに、雨水路の整備や下水処理場施設の設備更新を進めました。経営面では、6年1月の使用料改定により収入が増加し、黒字を計上しました。今後も厳しい財政状況が見込まれることから、なお一層の効率的経営に努め、公共用水域の水質保全と浸水対策を行います。
◇下水道事業予算執行の状況
◆病院事業
6年度下半期の収入は65億2,242万円(前年度同期比9,177万円増)、支出は73億2,753万円(同4億8,631万円増)で、当期収支差引額は8億512万円の赤字でした。上半期の収支差引額は5億7,035万円の赤字であったため、年間では13億7,547万円の赤字となり、これに消費税の調整を加えるため、最終的には17億7,108万円の当年度純損失となりました。
新型コロナウイルス感染症に関する経営支援として措置された収益面での各種制度が見直されて以後、初めて通期の病院運営を行った6年度においては、同感染症の影響は多少残るもののわずかずつ平常の診療形態への取り戻しが認められたことから、基本的な感染症対策は維持しつつ、診療機能の一層の充実に努め、地域の基幹病院として求められる使命を果たしてきました。コロナ禍の時期において平年と比較して減少傾向が続いていた延べ患者数は増加に転じ、診療単価の増加も相まって医業収益が改善したことから、新型コロナウイルス感染症関連補助金制度の廃止に伴う医業外収益の減少による影響が緩和され、事業収益は微減にとどめることができました。
一方、費用面では、職員数の変動や給与改定により大幅な増加となった給与費に加え、昨今の物価高騰などにより、委託料や光熱水費をはじめとする経費や薬品費などの材料費も急増した結果、医業収支および当年度純損益ともに急激に悪化し、近年にない規模の損失計上となりました。
病院経営は非常に困難な状況に直面していますが、公立病院として安全で良質な医療を継続して提供するため、診療機能の強化による収益性の向上とさらなる費用削減に努めるとともに、資源配分の最適化を通じて、安定した財政基盤の確立をめざしていきます。
◇病院事業予算執行の状況
◇入院および外来患者数
問合せ:
・上下水道部経営企画課【電話】754・6069
・病院事務局財務経営課【電話】751・2881