- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県養父市
- 広報紙名 : 市広報やぶ 2025年7月号(第256号)
■『成年後見制度』について
〜いつまでも安心した生活のために〜
認知症や障がいなどによって、物事を判断する能力が低下してくると、自分自身で預貯金などの財産を管理したり、様々な契約を結んだりすることが難しくなってきます。そのような方々が、これからも安心して暮らしていくために法律的に支援するのが成年後見制度です。
この制度を利用するには、家庭裁判所に申し立てを行う必要があります。成年後見人が選ばれると、本人の代わりにお金の管理や必要な手続きを任せることができます。
今回は、実際のケースをもとに制度の内容について紹介します。
▽ケース1
Aさんは認知症が進行し、市役所から届く書類の内容が分からなくなり、公共料金の支払いが滞るようになっていました。通帳の管理も難しく、生活費のやりくりにも困るようになりました。成年後見人が選ばれたことで、財産の管理や必要な支払いが適切に行われ、Aさんは安心して日常生活を送れるようになりました。
▽ケース2
Bさんは一人暮らしの高齢者で、在宅で介護保険サービスを受けていましたが、認知症の進行により、自宅での生活が困難となりました。成年後見人が選ばれたことで、特別養護老人ホームとの入所契約や費用の支払いが適切に行われ、Bさんは安心して施設での新たな生活を始めることができました。
成年後見制度は、判断能力が低下された方々の「今」と「これから」の安心を支える大切な制度です。成年後見制度について詳しく知りたい方は、社会的処方推進課 地域包括支援センターヘご相談ください。
お問い合わせ:社会的処方推進課 地域包括支援センター
【電話】079-662-6141