- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県えびの市
- 広報紙名 : 広報えびの 令和7年8月号
■夏場の体調管理に気を付けましょう
高血圧や糖尿病は、管理目標が数値化され、目標達成のために薬を飲んでいる人が多くいます。また、これらの疾患を背景とした心不全や腎不全の進行を遅らせるために、さらに薬を追加するなど、高齢者の中には何種類も服薬している人もいます。
そういった中、「夏バテで食事量が減った」、「暑い中農作業をした」などの影響で血圧が低くなりすぎていることがあります。血圧が下がりすぎると、臓器に血液がうまく届かず、ふらつきや尿量減少などの問題が生じます。これらの症状への対策として、次の3つを紹介します。
(1)家庭血圧測定
朝に複数の薬を内服している人は、夏場の日中に下がりすぎることがあります。上の血圧が110以下の高齢者は、ふらつき・転倒のリスクになります。家庭で測定した血圧をかかりつけ医に伝え、投薬調整の参考にしましょう。
(2)体重測定
利尿薬や一部の糖尿病薬で、脱水・体重減少を起こす場合があります。極端な減少がないか確認しましょう。
(3)服薬内容の確認
服薬している薬が何に対する薬なのか興味を持ちましょう。また、複数の医療機関からの処方がある場合は、同じ効果の薬がないか注意が必要です。中止や減薬は自己判断で行わず、かかりつけ医に相談するようにしましょう。
文:市立病院内科 兒玉圭子医師