くらし 〔特別編〕いわてとツナガル ミライのヒント(1)

進学や就職により県外へ転出する若者は多く、社会減対策は岩手県の重要課題のひとつです。この課題を解決していくためには、「若者たちといわてとのつながり」をこれまで以上に強化していくことが重要です。県は、若者の皆さんの声を聴きながら、さまざまな取り組みを進めていきます。

■いわてとツナガル大学生の声を聴こう 県政懇談会『いわて幸せ作戦会議in東京』
若者の皆さんの生の声を聴くため、県は、2024年10月に、首都圏に在住している岩手県出身の大学生と達増拓也知事との県政懇談会を、県外で初めて開催しました。

写真があります。
どうやったら岩手とつながる若者が増えるのか、学生たちから意見を聴きました
マイクを持った女子学生が話しています。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。

○いろんなヒントが盛りだくさん!東京で気づく、岩手のチカラ
首都圏で学ぶ岩手県出身の学生からは「自然が多い岩手は住み心地が良い」「大学で学んだスキルを岩手に持ち帰りたい」「帰省するときの交通費の負担が大きい」「首都圏の学生で岩手に興味を持っている人は多い」など、さまざまな声が上がりました。知事は、学生一人ひとりの話を丁寧に聴き、県の取り組みを説明しました。2時間あまりの懇談会の中で、学生たちから「若者たちに選ばれる『いわて』であるためにどうしたら良いのか」を考えるヒントをもらいました。

写真が3枚あります。
1枚目:首都圏で学生生活を送る岩手県出身の大学生7人が、知事と率直な意見交換
出席者が知事と共に円形に座り、マイクを持った女子学生が話をしています。
2枚目:情報発信やエスエヌエスの活用などについても意見を交換した知事
マイクを持った達増知事が学生の方を見て話しています。
3枚目:県政懇談会を終えて、全員で記念撮影
男性2人、女性5人の学生と達増知事が並んでいます。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。

○岩手を思い、首都圏で学ぶ大学生はこんなミライを考えています!
・お茶の水女子大学 文教育学部言語文化学科3年 細川 瑠杏(ほそかわ るあ)さん
岩手を離れてみると、岩手はとても住み心地が良かったと感じています。今では、公共交通が少ないことも悪いことだけではなかったなと思います。電車に揺られてぼんやり景色を眺める時間もとても好きでした。東京でホームシックになり、岩手のことを検索していた時に「岩手わかすフェス」を見つけ、自分からメールを送り参加しました。2025年は実行委員長を務め、関東に来ていなければ出会えなかった人や、岩手で働く社会人と交流することができ、岩手を通じた人の輪が広がったと感じています。就職してからも岩手とつながり続け、ゆくゆくは学んだスキルを岩手に持ち帰りたいと思います。

岩手わかすフェスとは…首都圏の「岩手な人」がボランティア・プライベートで企画する岩手との「関わり方」を提案するイベント。

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白と青のストライプのシャツを着た笑顔の細川さんです。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。

・東京大学 教育学部4年 白岩 裕悟(しらいわ ゆうご)さん
東京でビルに囲まれていると、常にどこかに「山」が見えた岩手の風景を懐かしく思います。岩手を出ていろいろな人と関わる中で、地方に関心がある人は、思ったよりもいるという印象がありますね。大学では地方の教育について研究をしており、岩手に生まれた人が将来的にどのように岩手と関わっていくかということには、高校までの教育が影響していると考えています。そこで今後は、高校と地域の結びつきを盛り上げていくことが重要になると思います。これからも岩手とつながり、地域に目を向けながら、地方創生のヒントを与えられるように研究を続けたいと考えています。

写真があります。
白のシャツに紺色のジャケットを羽織った笑顔の白岩さんです。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。