くらし ふくろい 懐かしの風景(vol.31)

■天竜浜名湖鉄道「一宮川橋梁(きょうりょう)」(川会)
天竜浜名湖鉄道は、掛川駅と新所原駅(湖西市)を結ぶ全長67・7キロメートルの、のどかな単線です。旧国鉄時代には「二俣線」と呼ばれ、大型の蒸気機関車も走っていました。
この鉄道は市内三川地区を通りますが、区間が短く、駅や長大な鉄橋もないため、当初市民には、なじみがあまりなかったのかもしれません。しかし、平成23年1月26日に駅舎やプラットホーム、橋梁、隧道(ずいどう)など36の施設が歴史的に貴重であるとし「国登録有形文化財」に登録されたことをきっかけに、人々の関心は高まりました。
そのなかの1つが、川会にある「一宮川橋梁」です。この橋梁は戦前の昭和15年に建設され、全長は40メートルと比較的短く、鉄橋とコンクリート橋を組み合わせた構造となっています。
ここは一宮川を渡って森町方面に車両が通過する場所で、山影からゆるやかなカーブを描いて現れる電車が撮影できることから、鉄道ファン注目の撮影スポットとなっています。

問合せ:生涯学習課 文化財係
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