くらし 障がいがある人を支える市の取り組み 〔地域で育む共生社会〕

重い障がいがある人を受け入れるための施設やサービスが充足していないことは長年、全国的に課題となっていますが、本市も例外ではありません。障害福祉サービスを利用しながら自宅で生活する、施設やグループホームに入所するなど、障がいがある人やその家族が望む暮らし方を実現できるよう、県や関係機関と連携しながら、より良い支援につなげるべく、取り組んでいきます。

◆障がいがある人の暮らしと支援を求める声
市内には、障害者手帳(身体・知的・精神)を所持する人が、令和7年8月1日時点で約1万人おり、おおよそ2700人が、就労支援事業所に通ったり、グループホームに入居したりと、地域の障害福祉サービスを利用しています。
一方で、重い障がいがある人の生活を支援する入所施設やグループホームは市内にはまだ少なく、創作活動などができる生活介護、ヘルパーと一緒に外出ができる移動支援や行動援護なども、希望する全ての人が利用できるわけではありません。このように、受け入れ先の拡充が進んでいないのが現状です。そのため、重い障がいがある人の多くが、自宅で食事や排せつなどの介助を、家族から受けながら生活をしています。
自宅で介護をすることが体力的に難しい家族も少なくなく「親も高齢であるため、安心して子どもを預けられる場所に託したい」「受け入れ先を増やしてほしい」という声も、市には寄せられています。

◆地域全体で支える仕組み
市は、地域で生活する障がいがある人やその家族、関係者が、心配事や困り事について気軽に相談でき、必要に応じて専門的なアドバイスを受けることのできる「おだわら障がい者総合相談支援センタークローバー」を設置しています。
また、介護する人に何かあっても、障がいがある人が安心して生活できるよう、地域の事業所が連携して、緊急時の受け入れや対応を行う仕組み「地域生活支援拠点」の拡充を進めています。
一方で、重い障がいがある人の受け入れ先や専門的人材の拡充は、市だけでは解決できない課題であるため、7月28日に、これらの課題に対し、関係機関と共に連携してより強力に取り組んでもらえるよう、県知事に要望書を提出しました。
詳しくはこちらから
県知事に要望書を提出
(※詳しくは本紙をご覧ください)

◆障がいがある人を支える地域資源(障害福祉サービス)
「みんなで創作活動を楽しみたい」
生活介護

「自宅以外で暮らしたい」
共同生活援助(グループホーム)

「外出を手伝ってほしい」
移動支援、行動援護

「自宅での生活を手伝ってほしい」
居宅介護(ヘルパー)、重度訪問介護

◆地域で見守る
障がいがある人やその家族が地域で孤立してしまわないよう、障がいの有無にかかわらず、困っている人や生きづらさを感じている人に寄り添い、お互いを気遣いながら受け入れ、手を差し伸べていくことが大切です。
誰もが安心して暮らしていくことができる社会の実現に向けて、地域で見守り合い、支え合い、助け合っていきましょう。

◆おだわら障がい者総合相談支援センタークローバー
《お気軽にご相談ください》
障がいがある人やその家族が、地域で安心して暮らせるよう、幅広い相談に専門の相談員が対応し、制度の案内や福祉サービスにつなぐお手伝いをしています。
重い障がいがある人を支える家族からは「自分が体調を崩したらどうしよう」「将来、自分がいなくなったら…」といった不安の声を多く聞きます。
私たちは、そういった不安の声に対して、本人や家族が望む福祉サービスを一緒に探したり、本人の将来の住まいなどを一緒に考えていきます。
相談は無料です。生活の中で感じる心配事や不安も、抱え込まずにお気軽にご相談ください。

相談員 竹迫さん

《相談時間》
月〜土曜日
午前9時15分〜午後4時30分
(日曜、祝日および年末年始は休業)
ホームページはこちらから
※詳しくは本紙をご覧ください。

《問い合わせ》
【電話】35-5258
【FAX】35-6003
【メール】[email protected]

【WEB ID】P03553
問い合わせ:障がい福祉課
【電話】33-1467