- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県小田原市
- 広報紙名 : 広報小田原 令和7年10月号 第1278号
顔の見える関係で共に助け合い、支え合っていくために欠かせない「地域コミュニティ」。地域の負担を減らし、活動を支え、担い手をつないでいくためのさまざまな取り組みを紹介します。
◆第3回農と食を介した体験の場を提供する
「エディブル・スクールヤード」の取り組み
《小田原版エディブル・スクールヤード(ESY)とは》
Edible(エディブル)は「食べられる」、SchoolYard(スクールヤード)は「子どもたちが学び育つ居場所」という意味です。小田原版ESYは、農と食を介した体験を通じて、子どもたちの学びの場や多世代交流の場を創出するとともに、新たな人材を発掘することで、地域活動の裾野を広げていく取り組みです。
《下曽我保育園の「ウメ」を通じた取り組み》
地域のウメ農家と下曽我保育園が連携し、特産品である「ウメ」の収穫と食の体験の場を提供しています。収穫したウメをシロップ漬けにし、それで作ったウメジュースで乾杯したり、使ったウメは捨てずに、ジャムにして食べるなどの体験を通じて、子どもたちの五感を刺激し、豊かな感性を育んでいます。
《上府中地区まちづくり委員会の「コメ」づくり》
地域のコメ農家と千代中学校が連携し、田植えから稲刈りまでの農業体験の場を提供しています。収穫・精米したコメは、各家庭に持ち帰って食べられている他、地域の子ども食堂「お結びころりん」や、ご長寿食堂「ごちそうさま」でも使われており、地域全体で郷土愛を育んでいます。
◆今後の展開
3月と7月には、実践者が一堂に会する「ESY妄想会議」を開催し、既に市内で展開されている多彩な実践の共有や、今後の取り組みの方向性などについて、市長を交えて意見交換を行いました。小田原版ESYは「植えて・採って・みんなで食べる」を合言葉に、特に形式を決めることなく、それぞれの活動現場の思いを尊重しながら、情報を発信していくことで、共感の輪を広げていきます。
※詳しくは本紙をご覧ください。
問い合わせ:地域政策課
【電話】33-1389
【WEB ID】P20042